注目の論文
巨大都市圏の温暖化
Nature Climate Change
2012年8月13日
Urban Heat
米国アリゾナ州のサン・コリドーのような巨大都市圏(メガポリタン)の拡大によって、その気温が2050年までに最大で摂氏4度上昇する可能性があるとした研究論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。この新知見は、中心市街地が周辺地域より気温が高いという都市のヒートアイランド現象の解明に寄与し、この影響に対抗するための新技術の有効性を高めるうえでも役立つだろう。
今回、M Georgescuたちは、サン・コリドーにおける都市圏の拡大に関するモデルを作成し、気温と水収支が都市圏の拡大によって影響を受け、気温の日内変動幅が狭くなっていることを見出した。気温の上昇は、都市開発の種類によって左右されるが、通常は、摂氏1度以上の上昇となる。これに対して、クールルーフ技術の設置によって、温暖化効果を著しく緩和できる可能性も浮上している。
doi: 10.1038/nclimate1656
注目の論文
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications