注目の論文
硫化物に汚染された古代海洋
Nature Geoscience
2012年8月13日
Ancient ocean sulphide poisoning
2億百万年前の三畳紀末期に起きた大量絶滅事件の際には、浅海は硫化水素によって汚染されていたと、今週号のNature Geoscience (オンライン版)に発表された論文が報告している。汚染によってジュラ紀初期の海洋生態系の回復が遅くなった可能性がある。
Bas van de Schootbruggeたちは、三畳紀末期に起きた大量絶滅事件における浅海海洋生態系を、その当時に形成された岩石中に保存された情報を用いて繋ぎ合わせた。彼らは、硫化水素で成長する細菌が存在した証拠を見つけたが、これは海洋が硫化水素に富んでいたことを示唆している。このような特定の細菌は硫化水素で成長するが、ほとんどの海洋生物にとっては毒物であり、大部分はこの時代に絶滅したことが知られている。
doi: 10.1038/ngeo1539
注目の論文
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications