注目の論文
極域の嵐が海洋循環に拍車をかける
Nature Geoscience
2012年12月17日
Polar storms spur ocean circulation
大西洋最北部における極域の嵐は、ほとんどの気候モデルでは小さすぎ、また短命であるために分析できていないが、北大西洋の逆転循環に大きな影響を及ぼしていることが示された。このような嵐の頻度は地球が温暖化するにつれて減少すると予想されているので、海洋循環は現在の気候モデルで予測されているよりも弱くなる可能性がある。
Alan CondonとIan Renfrewは海洋海氷モデル・シミュレーションで、海洋循環に極嵐がもたらす効果を含めたものと含めないで走らせたモデルとを比較した。彼らは、極嵐の効果を考慮に入れた場合は、北大西洋の主要な循環流路に沿ってより多くの水が輸送されることを示した。彼らは、毎年北大西洋の北部地域を横切る極域の低気圧システムが数千個あるので、その影響は気候予測モデルに考慮される必要があると結論している。
doi: 10.1038/ngeo1661
注目の論文
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications