注目の論文
加速する気候帯の移動と気温上昇
Nature Climate Change
2013年4月22日
Climate zone shift gathers speed
気候帯の移動が、気温の上昇に合わせて加速してきていることを報告する論文が、今週のオンライン版に掲載される。今回の研究では、高排出シナリオの場合に、気候帯移動速度が、21世紀末までに今のほぼ2倍となり、陸域全体の約20%で気候帯が変わることが示唆されている。これは、生物種が気候の変化に適応するために与えられる時間が減り、その結果、絶滅リスクが上昇することを意味しているかもしれない。
今回、Irina Mahlsteinたちは、気候モデルによるシミュレーションを行って、全球的な気温と降水量の変化を調べ、そしてその結果として、気候帯についても調べた。その結果、月間と年間の気温と降水量に基づいた気候帯の移動が、気温上昇とともにほぼ線形に速くなっていることが明らかになった。
doi: 10.1038/nclimate1876
注目の論文
-
9月18日
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
9月18日
古生物学:初期のドーム頭を持つ恐竜Nature
-
9月17日
気候変動:温暖化が熱帯地域の土壌からの二酸化炭素排出を増加させるNature Communications
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月11日
惑星科学:火星の泥岩に残る特徴が古代の環境条件を解明する手がかりとなるNature
-
9月11日
惑星科学:地球近傍小惑星リュウグウの母天体には長い流体の歴史が存在するNature