注目の論文
さらに古い酸素の起源?
Nature Geoscience
2009年9月14日
Older origin of oxygen?
海洋中の遊離酸素は、少なくとも2億年前に地球大気が酸素に満たされる前に存在していたとの報告が、Nature Geoscience(電子版)に発表される。この発見は、光合成により酸素を生成することができる生物が、23億年前に大気中に酸素が蓄積されるようになるよりも何億年前に現れていたことを示唆する、これまでの議論をよんだ研究を支持することとなっている。
L GodfreyとP Falkowskiは、南アフリカで得られた20億~30億年前の年代をもつ岩石中に保存された有機物の窒素同位体を用いて、古代の窒素循環を再現した。彼らは、遊離酸素が存在したときのみに起きる窒素循環の証拠を見つけたが、それは約27億年前に始まり、25億年前には確実に存在することを示す証拠があった。
著者らは、酸素を生成する生物は少なくとも25億年前には進化しており、酸素が海洋中で利用可能なってから地球初期大気中が満たされるまでには2億~3億年の遅れがあった、と結論付けている。
doi: 10.1038/ngeo633
注目の論文
-
1月17日
進化:初期の人類は100万年以上前に過酷な砂漠の条件に適応したCommunications Earth & Environment
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月16日
環境:ノルドストリーム海底パイプラインの漏れによるメタン排出量の調査Nature
-
1月9日
古生物学:パンクとエモの化石が軟体動物進化の理解を揺るがすNature
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature
-
1月2日
地質学:イエローストーンの火山活動は北東方向に移動しているかもしれないNature