注目の論文
34億6,000万年前に一時的に酸化していた海洋
Nature Geoscience
2009年3月16日
Temporarily oxygenated oceans 3,460 million years ago
鉄鉱物の小さな結晶であるヘマタイトは、34億6,000万年前に酸化した水塊が存在した証拠を提供している、とNature Geoscience(電子版)に報告される。この証拠は、光合成によって酸素を生成できる微生物がこの時代に存在したことを示しており、光合成微生物の疑いのない最古の化石の年代を約8億年も更新したことになる。
H Ohmotoらは、西オーストラリア、ジャスパー層で得られたヘマタイト鉱物粒の化学的特徴を分析した。その結果、現在のオーストラリア、ピルバラにかつて存在した初期海洋で発達した鉱物粒は、おそらく熱水流体と酸素を多く含んだ海水との相互作用の結果として形成されたことがわかった。研究グループは、少なくともその時点では酸化していたこの水塊の中には、光合成が可能な微生物は十分な数が存在していたことを示唆している。
doi: 10.1038/ngeo465
注目の論文
-
12月19日
天文学:月の年齢はより古いNature
-
12月19日
気候変動:南極の海氷減少が嵐の発生を促すNature
-
12月17日
惑星科学:土星の環が若々しい外観を保っている理由Nature Geoscience
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature