注目の論文
速い氷の流れはその床をなじませる
Nature Geoscience
2009年7月21日
Fast-flowing ice streams mould their beds
氷の速い流れの下にある堆積物は数十年以内に劇的に変化する、とNature Geoscience(電子版)に発表される。この研究は、(大規模氷河線状構造とよばれる)堆積層床にみられる引き延ばされた尾根は氷の速い流れがある場所で特徴的にみられることを結論づけている。
E Kingらは、西南極氷河のラトフォード氷流の下にある、氷と堆積層との境界を示しているレーダーデータを収集した。彼らは、古代の氷床の堆積層底部にみられるものと同じ特徴をもつ堆積層底部の大規模氷河線状構造を発見した。地震学データを用いて、研究者は速く流れる氷の流れの下では堆積層が比較的速く変化すると結論している。(南極を覆っているような)大規模な氷床からの流出は、ほとんどがそのような速い流れの流路を通るものであり、その下の堆積層の性質は氷の流れの速度に影響を及ぼしうる。
付随するBackstoryでE Kingは、データを収集するために南極でキャンプをしたときの体験について書いている。
doi: 10.1038/ngeo581
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