注目の論文
太陽系に対するより古い年代
Nature Geoscience
2010年8月23日
Older age for the Solar System
太陽系はこれまで考えていたよりも最大で200万年年齢が古い可能性があるとの報告が寄せられている。今回決定された年代は、北西アフリカで発見された隕石中に含まれる残留鉱物(鉱物包有物とよばれる)の解析から得られている。
そのような包有物は太陽の誕生後に形成された最古の固体物質の中にあり、この物質の年代決定は太陽系形成年代に対して最も正確な見積もりの1つを提供しうるものである。A BouvierとM Wadhwaは、鉛同位体による年代決定法を用いて、この特別な包有物の年代を決定した。彼らは、包有物が45億6820万年前に形成されたことを発見し、この年代はこれまでの見積もりよりも30万年から190万年古い。
この見積もりにより、この包有物はこれまでに年代決定がなされた最古の太陽系物質となった。
doi: 10.1038/ngeo941
注目の論文
-
1月17日
進化:初期の人類は100万年以上前に過酷な砂漠の条件に適応したCommunications Earth & Environment
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月16日
環境:ノルドストリーム海底パイプラインの漏れによるメタン排出量の調査Nature
-
1月9日
古生物学:パンクとエモの化石が軟体動物進化の理解を揺るがすNature
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature
-
1月2日
地質学:イエローストーンの火山活動は北東方向に移動しているかもしれないNature