注目の論文
絶滅した草食動物からのメタン
Nature Geoscience
2010年5月24日
Methane from extinct herbivores
13,000年前に始まったマンモスやマストドンなどの巨大草食動物の絶滅は、毎年大気に放出されるメタン全量を劇的に減少させたと、Nature Geoscience(電子版)に発表される。114種以上の巨大草食動物(巨大動物類)が南北アメリカ全体で絶滅時に消失した。
ウシなどの現代の草食動物と同様に、絶滅した草食動物はその消化過程でメタンを放出する。F Smithらは、この巨大動物類は毎年9.6テラグラム(見積もりの幅は2.3から25.5テラグラム)のメタンを大気に放出していたと見積もっている。興味深いことに、絶滅は、氷のコアに記録された大気中のメタン濃度の顕著な減少と同時期となっている。研究チームはメタン放出源がなくなったことがこの減少の12~100%を説明しうると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo877
注目の論文
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications