注目の論文
最終氷期極大期の海水面
Nature Geoscience
2013年6月24日
Last Glacial Maximum sea level
約2万年前の最終氷期極大期には海水面は現在よりも130メートル低かったという報告が、今週オンライン版に掲載される。これは以前の研究が示している値よりも10メートル低く、これまで考えられていたよりも多くの水が北半球の氷床に蓄えられていたことを示している。
Jacqueline Austemannたちは、数値モデルを用いて氷の体積と海洋の質量の変化が過去2万年にわたりバルバドスの下の地殻とマントルにどのような影響を与えたかを評価した。これまでのモデルとは異なり、この試みではマントルの応答に対して沈み込み(テクトニック・プレートが他のプレートの下に移動する)が起きる地域での効果を考慮している。彼らは、その結果を用いて過去の海水面変動を珊瑚礁に基づいて再現した結果に補正を加え、最終氷期には現在よりも海水面は130メートル低かったことを示した。
doi: 10.1038/ngeo1859
注目の論文
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications