注目の論文
農業は河川からの二酸化炭素の放出を増加させる
Nature Geoscience
2008年12月22日
Agriculture could increase the release of carbon dioxide from rivers
農業が盛んになると、その地殻の河川に溶解した有機物の化学的複雑さが減少する、とNature Geoscience(電子版)の研究が示している。有機物質が単純になると河川系からの二酸化炭素の放出に影響が及ぶ。
H Wilsonらは、カナダのオンタリオにある34河川に溶解した有機物質の性質を、農業の活動度の傾向に合わせて調べた。彼らは農地の耕作状況が高いほど河川に溶解した有機物質の構造的複雑性が減少することを発見した。彼らは、有機物質の複雑性が減少すると微生物が炭素を処理する速度が上昇すると示唆している。その結果、有機物質は堆積物の形で保存されたり、あるいは二酸化炭素として大気中に放出されたりすることで、河川から除去されやすくなる。
doi: 10.1038/ngeo391
注目の論文
-
12月19日
天文学:月の年齢はより古いNature
-
12月19日
気候変動:南極の海氷減少が嵐の発生を促すNature
-
12月17日
惑星科学:土星の環が若々しい外観を保っている理由Nature Geoscience
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature