注目の論文
酷暑による死者の増加
Nature Climate Change
2013年10月21日
Deathly heat
過去30年間のストックホルム(スウェーデン)における猛暑を原因とする死者数は、気候変動を考慮しない場合の予測の2倍に達したとする研究結果が明らかになった。その詳細を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
今回、Daniel Oudin Astromたちは、1980~2009年の極端な気温に関連した死者の原因が、基準とした1900~1929年の期間以降に生じた気候変動の影響であったかどうかを調べた。その結果、20世紀初頭以降の高温天候事象の頻度の増加によって死者数が有意に増加したことが判明したが、こうした変化に対するスウェーデン人集団の適応を示す証拠はほとんどなかった。その一方、冬季の平均気温が上昇したにもかかわらず極端な低温の頻度がやや増加し、このことは、冬季月間の死者数がわずかに増加した一因となった。
doi: 10.1038/nclimate2022
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications