注目の論文
酷暑による死者の増加
Nature Climate Change
2013年10月21日
Deathly heat
過去30年間のストックホルム(スウェーデン)における猛暑を原因とする死者数は、気候変動を考慮しない場合の予測の2倍に達したとする研究結果が明らかになった。その詳細を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
今回、Daniel Oudin Astromたちは、1980~2009年の極端な気温に関連した死者の原因が、基準とした1900~1929年の期間以降に生じた気候変動の影響であったかどうかを調べた。その結果、20世紀初頭以降の高温天候事象の頻度の増加によって死者数が有意に増加したことが判明したが、こうした変化に対するスウェーデン人集団の適応を示す証拠はほとんどなかった。その一方、冬季の平均気温が上昇したにもかかわらず極端な低温の頻度がやや増加し、このことは、冬季月間の死者数がわずかに増加した一因となった。
doi: 10.1038/nclimate2022
注目の論文
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications
-
11月12日
惑星科学:ボイジャー2号が天王星をフライバイしたのは太陽の異常現象の最中だったNature Astronomy
-
11月12日
気候変動:南極の氷が人為的な温暖化が1.5℃の温暖化の限界に近づいていることを示唆しているNature Geoscience
-
11月8日
気候変動:プライベート航空による二酸化炭素排出量の大幅な増加Communications Earth & Environment
-
11月7日
地球科学:インドプレートとユーラシアプレートの収束の加速を説明するNature
-
10月25日
保護:深刻な絶滅の危機に瀕するスマトラトラに対してより大きな保護が必要Scientific Reports