注目の論文
月の水
Nature Geoscience
2014年5月26日
Water in the Moon
月の石の中に検出された水分子は、月内部のさまざまな領域から生成され、領域の中には他よりも水分が多いところもあったと報告する論文が、今週のオンライン版に掲載される。月は、6年前に月試料の中に水が検出されるまでは乾燥していると考えられていた。
Katharine Robinson とG. Jeffrey Taylorは、過去6年間に報告された、アポロ計画により得られたさまざまな月試料中に捕獲された水分子に関する測定をまとめた。彼らは、水分子の濃度とその化学的性質は岩石種類によって変化することを見つけた。例えば、火山性ガラス中の水濃度は、地球のマントルの一部と同程度に水分を含んだマグマ起源と一致するが、他の玄武岩はより乾燥したマントル生成源由来であると考えられる。
まとめると、この測定結果は、月内部での水の分布と化学組成は変化しており、月がどのように形成されて時間と共にどのように進化したかを理解するための手掛かりを示していると考えられる。
doi: 10.1038/ngeo2173
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications