植物科学コミュニティーのための Nature Plants を創刊
2015年1月7日
Nature関連誌の新たな一員として、Nature Plants が1月8日に創刊されました。Nature Plants は、植物科学全体を対象とする初めてのジャーナルで、Nature Climate Change が築き上げた学際的モデルに基づいて、優れた研究論文の公開に力を尽くします。
Nature Plants には、植物のあらゆる側面や、植物と広範な世界との相互作用に関する選りすぐりの論文が掲載されます。Nature Plants は、植物界に関する理解を深めたいと考えるさまざまな分野(遺伝、発生、耐病性、代謝、農学、経済学)の研究者を対象としています。
Nature Plants は、純粋な植物科学と応用植物科学(分子生物学、細胞生物学、遺伝学、農学、生態学、生物工学など)の優れた研究論文を掲載するオンラインジャーナルで、最先端の植物研究の社会的、政治的影響を探求します。
創刊号に掲載される研究のハイライト:
○ 米国南西部におけるトウモロコシの起源と進化
○ 花の着色とグロージャーの法則(「生息地が赤道に近い動物ほど体色が濃くなる」)
○ ゲノム編集技術が遺伝子組換え生物に関する法律とライセンス供与に及ぼす影響についての考察
Nature Plants 編集長Chris Surridge博士の話:「植物が世界中で重要なことは、どれだけ誇張してもし過ぎることはありません。植物は、人間の営みにとってのさまざまな形態の原材料をもたらすからです。例えば、食料、衣服、エネルギー、住居、さらには、現代社会の基礎をなす複雑な化学物質があります。Nature Plants は、植物の科学的研究全体を対象として、基礎研究と応用研究の一次研究論文の出版に全力を尽くします。また、人類と植物界の関係についての考察も深めていきます。そうすることで、Nature Plants は、最も発展した重要な植物科学研究の進展に関してバランスのとれた大局的な視点を提示します。」 Nature Plants は、トランスレーショナル・リサーチ(実用化に向けての橋渡し研究)にも強い関心を持っています。トランスレーショナル・リサーチは、今日の最も喫緊のグローバルチャレンジ(食料の安定供給の確保、水と土地の効率的な利用、エネルギーの自給、気候変動)に取り組む研究であり、持続可能な未来への道を切り開く上で役立っています。
Nature Plants は、他の全ての Nature関連誌と同様、公正かつ厳格な査読、高水準の原稿校正と制作工程、迅速な出版、そして編集の独立性を特徴としています。
Nature Plants には、研究論文だけでなく、Review、Commentary、Feature、Perspective、News & Viewsといった論文や記事も掲載され、植物科学コミュニティー内外での植物研究の最新成果の位置付けが明らかにされます。Nature Plantsは、個人定期購読者にオンラインで提供され、サイトライセンスでも購読できます。
詳細は、次の担当者までお問い合わせください。
池田恵子 ネイチャー・パブリッシング・グループ E:k.ikeda@nature.com※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。 英語プレスリリース
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