ナノテク分野に特化したソリューションデータベース「Nano」のリリース開始
2016年6月14日
シュプリンガー・ネイチャーは本日、リサーチソリューション「Nano(ナノ)」のリリースを発表しました。Nanoは、影響力の高いジャーナルや特許情報をもとに、丁寧にインデックスされたナノマテリアルおよびナノデバイスに関する情報を体系的に提供するデータベースです。Nanoは、研究者向けの高品質な製品およびサービスを提供するNature Researchのポートフォリオに新しく加わります。
学術界・企業・政府関連の研究者のニーズに応えるべく開発されたNanoは、データベースとディスカバリーツール両方の主要な特徴を兼ね備えています。専門家の手作業により精選された20万件を超えるナノマテリアルおよびナノデバイスについて、その物性や合成方法、応用に関する情報などのプロファイルが利用可能で、本日よりトライアルでご利用いただけます。
政府・民間からのナノテクノロジーへの投資拡大に伴って、研究発表数が増加しており、ナノテクノロジー関連論文の数は過去10年間で2倍以上となりました。ナノテクノロジーはまた、新製品や新たな応用の開発に関して、医学分野から航空宇宙分野まで広範な産業でその重要性が増しています。ナノテクノロジーが人々の生活において欠かすことのできないものになるにつれ、政策立案者からの注目も高まっています。
一方、同研究分野には大きな課題があります。ハーバード大学医学系大学院の准教授であるOmid Farokhzad博士は次のようにコメントしています。「ナノテクノロジーの研究と開発はほぼ全ての学術分野と産業界において急激に大きな位置を占めるようになりました。その結果、急激に増えた情報がさまざまな場所に散在することになり、容易にアクセスすることもできなければ、効率的にアクセスすることもできません。研究者はこうしたデータを1つに集約した学際的なデータベースを必要としています。我々は、このニーズに応えるべく、Nanoの外部諮問委員会を通して科学者たちと協力し、リサーチソリューションを作り上げました。Nanoは、研究コミュニティーに必ずや利益をもたらすと確信しています」。
Nanoの開発はパートナーシップとコンサルティングを中心に進められました。 シュプリンガー・ネイチャーのナノサイエンス・テクノロジー部門のプロダクトマネジメントディレクターであるWilliam Chiumanは次のようにコメントしています。「我々は、Nanoの開発工程で、学界および産業界と緊密に協力してきました。我々は、外部の専門家との連携を今後も継続していくことで、Nanoが、ダイナミックな進歩を遂げるこの分野に遅れることなく、最新かつ精選されたコンテンツを確実に提供し、研究者の時間の節約、さらには知識基盤の大幅な拡充を実現します」。
Nanoは、2015年5月のシュプリンガー・ネイチャー設立以来初の、ジャーナル以外の製品であり、Nature Researchのポートフォリオに含まれます。シュプリンガー・ネイチャーは、シュプリンガー・サイエンス+ビジネスメディアとマクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーションの大半の合併により誕生しました。シュプリンガー・ネイチャーのチーフ・パブリッシング・オフィサーであるSteven Inchcoombeは次のように述べています。「Nanoは当社の新組織のスキルと才能を融合した成果であり、研究者のニーズを活動の中心に据えるという当社の精神かつ究極の目的を体現するものです」。
Nanoに関する詳細はnano.nature.comをご覧ください。
詳細は、次の担当者までお問い合わせください。
川崎理恵子
シュプリンガー・ネイチャー
E:Rieko.Kawasaki@springernature.com
Notes for Editors
リリースにあたって外部諮問委員会のメンバーは次のように述べています
Raymor and NanoIntegris最高技術責任者 Jens Kroeger博士
「Nanoは新たに生み出された、非常に強力な研究ツールです。研究者は、あらゆる領域のナノマテリアルの特性を取得・比較することができるとともに、ナノ技術によって実現されたデバイスの、組成や合成方法を得ることができます。そして、かつてメンデレーエフの周期表が化学者にもたらしたような、明快で深い理解をナノ科学者たちに提供します」。
ネイチャー・リサーチについて
ネイチャー・リサーチは、生命科学・物理学・化学・応用科学など多岐にわたる分野で高品質のジャーナル、オンラインデータベース、研究者を対象としたサービスなど、科学界への貢献を目的としたサービスから成るポートフォリオを提供しています。Nature(1869年創刊)は世界有数の週刊の国際科学雑誌で、ブランドの中核を成すものです。ネイチャー・リサーチはまた、定期購読用のさまざまなNature関連誌とNature Review誌、さらには、オープンアクセスの分野横断的ジャーナルである Nature Communications やメガジャーナルである Scientific Reports、その他Natureパートナージャーナルとして知られるさまざまなパートナージャーナルなどのオープンアクセス誌も提供しています。オンラインのnature.comには、1カ月当たり800万人を超えるユーザーが訪れ、Nature のニュース記事やコメント記事、そして非常に優れた科学求人サイトであるNaturejobsなどのサービスにアクセスしています。また、ネイチャー・リサーチは、オンラインおよび対面によるトレーニングや専門家による言語・編集サービスなど、さまざまな研究サービスも提供しています。
ネイチャー・リサーチは、研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社であるシュプリンガー・ネイチャーの一部です
シュプリンガー・ネイチャーは、世界最大規模の学術書籍出版社であり、世界で最も影響力のあるジャーナルを多数発行しています。またオープンリサーチにおけるパイオニアでもあります。当社の50か国超に及ぶ従業員数は約1万3000人です。シュプリンガー・ネイチャーは、ネイチャー・パブリッシング・グループ、パルグレイブ・マクミラン、マクミラン・エデュケーション、シュプリンガー・サイエンス+ビジネスメディアの合併により2015年5月に誕生しました。詳細についてはnature.comおよびspringernature.comをご覧ください。twitter公式アカウントは@nresearchnewsと@SpringerNatureです。
※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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