Press release

Springer Nature SciGraph:オープンサイエンスと研究の幅広い理解を支援する

2017年3月8日

セマンティック技術を活用した革新的なリンクト・オープン・データ・プラットフォームで研究者のニーズに応えます。

シュプリンガー・ネイチャーは、研究者の支援を目的とした、新しいリンクト・オープン・データ(LOD)プラットフォームサービス、SciGraphを開始します。SciGraphは、シュプリンガー・ネイチャーおよび協力パートナー各社のデータソースを集めることで、シュプリンガー・ネイチャーの出版物に関連する情報の分析を容易にします。SciGraphの導入によって、ユーザーと最も関連のある重要な情報を的確に届けるというシュプリンガー・ネイチャーの役割を強化し、より優れた学習や発見を支えます。シュプリンガー・ネイチャーはこの半年間にSharedIt、Recommendedといった業界をリードする革新的なサービスを相次いで開始しました。SciGraphは、それに続く第3弾です。

シュプリンガー・ネイチャーは、研究者がオープンリサーチの恩恵を最大限に受けることができるよう、先進的な取り組みを力強く進めています。我々は今回、科学出版界でLODを先駆けて提供する出版社となり、オープンデータの出版社やオープンリサーチ支援者の中で主導的な役割を果たしています。

Springer Nature SciGraphは、資金分配機関、研究プロジェクトや助成金、カンファレンス、研究機関、出版物など研究に関連するあらゆる情報を照合するナレッジグラフです。現在、学術界で関心の高い項目に関して1億5500万ファクト(トリプル)を格納しています。引用、特許、臨床試験、利用数などの情報を今後順次追加していく予定で、2017年末には10億トリプルを超える見込みです。データの大半は無料でアクセスでき、研究者自身のPCにダウンロードして分析したり、Springer Nature SciGraphのウェブサイトで提供する探索ツールを使って分析したりすることが可能です。Springer Nature SciGraphは、継続的に機能強化を図っていきます。

外部研究資金予算が増加している分野で開催されるカンファレンスの予定を知りたいとき、シュプリンガー・ネイチャーの論文が同僚の研究を引用しているかを確認したいとき、関心のある分野について著者の国別分布を分析したいときなど、Springer Nature SciGraphを使うことで必要なデータを自由に入手することができます。

シュプリンガー・ネイチャーのプロダクトデータ・アンド・メタデータのディレクターであるHenning Schoenenbergerは、次のように述べています。
「我々は、研究者のニーズを重視しています。合併してシュプリンガー・ネイチャーとなった今、学術出版界における先進的企業としての立場から、これまで以上に研究コミュニティーのニーズに応えていきます。我々のビジョンは、最大かつ最先端のリンクト・データ集積プラットフォームを構築して、学術界をサポートすることです。我々は、あらゆる種類のコンテンツに対して価値を与えることによって、コンテンツの見つけやすさを向上させるとともに、研究者、著者、編集者、図書館員、データ科学者、資金提供者、カンファレンス主催者など多くの方々に役立つデータツールやデータサービスを提供します」。

またシュプリンガー・ネイチャーのセマンティック・データ・シニア・マネージャーであるMarkus Kaindlは次のように述べています。 「プロジェクトを進めるに当たって、データをできる限りオープンにすること、できる限りアプリケーションを手厚くサポートすることを常に最重視してきました。データの統合やメタデータの管理・拡散にリンクト・データ技術を活用する手法はすでに確立されています。新しいSpringer Nature SciGraphは最新のセマンティック・ウェブ技術を実装しているため、当社が出版した研究を最大限幅広く拡散して、的確に関連付けるツールを構築することができました」。

Springer Nature SciGraphの中核をなす基盤機能の開発はデジタル・サイエンスとの緊密な協力によって成し得たものです。また、デジタル・サイエンス、Unsilo社、InfoChem社からは、高品質かつ信頼性の高いデータの提供を受けました。さらに、Ontotext社からのセマンティック・グラフ・データベースの提供のおかげで、データローディングの迅速化とデータ更新の効率化が実現できました。なおシュプリンガー・ネイチャーは、LODの研究コミュニティーと交流し、Springer Nature SciGraphの新しいデータセットの再利用を促すため、2017年第2四半期に英国ロンドンでハッカソンの開催を予定しています。SciGraphのデータセットはこのイベントに先立って公開しており、シュプリンガー・ネイチャーの出版物が持つさまざまなデータ間の関連を探索することができます。Springer Nature SciGraphの公開に関する詳細情報は、www.springernature.com/scigraphをご覧ください。



詳細は、次の担当者までお問い合わせください。

大場 郁子
シュプリンガー・ネイチャー
E:Ikuko.Oba@springernature.com



シュプリンガー・ネイチャーについて

シュプリンガー・ネイチャーは、発見の進展に貢献するために、信頼性が高く洞察に富む研究の出版を通して新領域の知識の成長を支えるとともに、アイデアや情報への世界からのアクセスを可能にします。

その実現に向けて、シュプリンガー・ネイチャーは研究コミュニティー全体に最良のサービスを提供することを目指します。著者が発見した知見を共有し、また他の研究者の研究成果を見つけ、アクセスし、理解できるようにすること、図書館員や研究機関をテクノロジーやデータのイノベーションを通して支援すること、高品質な出版サポートにより学会を支援すること、研究コミュニティーにとっての重要な課題に真摯に取り組むことなどがあります。
科学のために立ち上がり、オープンアクセスを推進し、研究の最高品質と倫理基準を強く提唱していきます。

学術出版社であるシュプリンガー・ネイチャーは、Springer、Nature Research、BioMed Central、Palgrave Macmillan、Scientific Americanといった信頼されたブランドを有しています。

当社サイト:www.springernature.com
ツイッター:@SeringerNature



※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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