Press release

シュプリンガー・ネイチャーの新しい著者サービスは、50%以上の利用という予想を上回る反響から早い時期に導入

2019年4月25日

In Reviewは、査読プロセスのブラックボックスを開放し、次世代の論文公開前プラットフォームへの道をリードしています

ロンドン | 20194月3日

シュプリンガー・ネイチャーは、昨年からの試験的運用の成功に伴いまして、BMCシリーズのジャーナルにまたがって新しい論文投稿サービス、In Review(イン・レビュー)を導入することを早期決断しました。

201810月末、シュプリンガー・ネイチャーは、In Reviewの試験的運用を開始しました。In Reviewは、論文の投稿、査読、および編集プロセスを公開することで、ほかの著者サービスおよび特典とともに、論文公開前のプラットフォームを提供する新しいかつ初めての著者向けサービスです。 In Reviewは、詳細な査読スケジュールを開示しているため、投稿者は、査読されている間に自分の原稿のステータスを簡単に追跡したり、投稿および査読プロセスの早い段階でより広いコミュニティと原稿を共有したりできます。

このサービスは、4つのBMCジャーナルで試行されましたが、積極的な利用と好意的なフィードバックがあったため、さらに多くのBMCジャーナルにわたって、すべての著者のためのオプションとして提供することを決定しました。よって、まず始めに、50BMCシリーズジャーナルからIn Reviewのサービスを展開します。

パイロットの結果、4つのジャーナルでオプトイン率(著者がサービスを利用すると選択した率)が55%でした。 BMC Anesthesiology(麻酔学)では、そのジャーナルに論文を投稿している著者の64%がこのサービスを利用することを選択しました。この数値をほかと比較したとき、他の出版社/プラットフォームの取り組みにおける利用が20%未満、一般的なプレプリントの業界平均が2%未満でした。

シュプリンガー・ネイチャーのチーフ・パブリッシング・オフィサーであるSteven Inchcoombeは、次のようにコメントしています。「私たちは、著者が原稿に対してより高い透明性とコントロールを求めていることを理解しています。査読のブラックボックスは、時々、著者が自身の研究に対して何が起こっているかわからないという状況を作っています。これまでの反応が示しているように、In Reviewは、著者が非常に有意義だと捉えているものにアプローチし、評価および査読プロセスに光を当てています。」

「重要なことに、著者は自分の原稿が公開されるのを待っている間、それを世界と共有、引用、そして申請書に追加するなど、自分の目的の多くが保留になっていると感じています。In Reviewでは、この問題を解決し、望みの出版媒体への出版をあきらめることなく著者を支援します。同時に、より広い学術コミュニティは、新しい知見へのより早いアクセスおよびそれらに対して挑戦または貢献する機会を得ることができます。

追加情報

In Reviewでは、著者にとって次のことが可能になります:

  • 論文の査読中に自分の研究成果を共有し、(Hypothes.is オープン注釈ツールを介して)幅広いコミュニティをディスカッションに参画させる
  • 原稿の状況をリアルタイムで確認 査読者への招待状の詳細、受け取ったレポートの数、およびプロセス全体にわたる編集上の決定事項
  • 透明性のある編集チェックリストで研究成果の整合性を証明する
  • 早期の引用や共同研究の機会を含む、原稿の早い段階の共有による恩恵

In Reviewでは、研究コミュニティにとって次のことが可能になります:

  • 新興の科学を閲覧・コメントする
  • 完全な索引検索で新しい知見を見つける
  • 原稿がどの編集段階にあるかを確認する
  • 特定の原稿にまつわる査読ルートについての知見を得る

201810月以降のパイロット対象のジャーナルに対する著者のオプトイン率

 

投稿数の合計

オプトインの合計

%

BMC Anesthesiology

367

235

64%

BMC Neurology

449

256

57%

BMC Ophthalmology

476

271

57%

Trials

550

254

46%

TOTAL

1842

1016

55%

シュプリンガー・ネイチャーは、研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社の1つです。革新的なプラットフォーム、製品、サービスを通じて、高品質なコンテンツを提供しています。シュプリンガー・ネイチャーのインプリント、書籍、ジャーナルなどのリソースは、世界中の何百万人ものユーザーに日々届いており、研究者、学生、教師、専門家による発見、学習、成果の達成を支援しています。当社の目的は、傘下のブランドを通じて研究・教育・専門コミュニティーを支援することです。その実現のために当社はこれらコミュニティーを最優先に考え、可能な限り最高水準のコンテンツとテクノロジーを提供し、これらコミュニティーの利益と社会全体のために出版の未来に尽力しています。詳しい情報は、springernature.com/group をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
Tel: +81 3 4533 8204
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

Susie Winter
Springer Nature
Communications
Tel: +44 203 426 3325
E-mail: susie.winter@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース

 

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