Press release

シュプリンガー・ネイチャー・グループ、2020年内にカーボンニュートラルを達成する見込み

2020年3月16日

シュプリンガー・ネイチャー・グループは、排出量の削減と責任ある事業の拡大を目指す現行のプログラムの一環として、実質的なカーボンニュートラルの実現に取り組んでいます。

ロンドン|ベルリン 2020年3月5日

シュプリンガー・ネイチャーでは、第3回「Responsible Business(責任ある事業)」年次報告書の発表を前に、自社の事業活動と従業員の航空便利用に関して、2020年末までにカーボンニュートラル*を達成することを目標とした取り組みを進めています。

当社は、気候科学に関する世界で最も重要な研究を複数出版してきた出版社として、自社が環境へ与える影響に取り組むと公言しています。2018年には、2017年のカーボンフットプリント(温室効果ガスの排出量)を基準として、正味排出量を18%削減しました。その後も削減ペースを維持しつつ、2020年にいたるまで正味排出量を削減し続けています。

シュプリンガー・ネイチャーのFrank Vrancken Peeters(フランク・ブランケン・ピーターズ)最高経営責任者は、「私たちは、出版社として、世界トップレベルの気候科学者が提示した信頼性の高い証拠に基づく知見を共有し、その成果を広く周知させることにより、気候変動などのグローバルな課題に対応する重要な役割を果たすことができると考えています。また、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に関連する研究を扱う世界トップレベルの出版社の1つとして、大きな責任を自らに課しています。そこで、私たちは、シュプリンガー・ネイチャーの創立2周年を前に、自社のカーボンフットプリントをモニタリングし、管理し、報告する取り組みを開始しました。そして、今回、2020年末までに当社事業がカーボンニュートラルを実質的に達成する見込みであることを発表いたします。さらに、エネルギーをはじめとする資源使用量のさらなる削減を引き続き目指すことを約束いたします」と述べました。

2018年に、グリーン電力(再生可能なエネルギー)の購入量は3倍にしたシュプリンガー・ネイチャーは、今後、以下のことを実現します。

  • 再生可能エネルギーの会計システムが確立している国では、グリーン電力の購買比率を(現在の約75%から)100%に増やします。
  • 全世界の各オフィスにいるグリーン・オフィス・アンバサダーによる自発的な社員ネットワークと密接に協力し、各オフィスにおいてエネルギー消費量を削減する地域的な取り組みを継続します。
  • 高品質なカーボンオフセット(温室効果ガス排出削減)制度を通じ、削減が困難な排出量(重要な出張に伴う航空便の利用に関連する排出量など)を相殺します。

2019年、シュプリンガー・ネイチャーは、7000トンの高品質なカーボンオフセットを購入し、Plan Vivoによる認証を取得したタンザニアとニカラグアの森林管理プロジェクトをサポートすることにより、削減が困難な排出量の一部を相殺するプログラムを試験的に開始しました。2020年には、この取り組みをさらに拡大するとともに、出張に伴う航空便の利用による炭素排出量を可能な限り削減する取り組みを模索する予定です。

シュプリンガー・ネイチャーのMartin Mos(マーティン・モス)最高執行責任者は、「私たちは、グローバル企業として、全世界の高等教育機関と協力しています。従って、研究・教育コミュニティー、ならびに当社のチームとの緊密な協力関係を維持する上で、出張業務が重要な役割を果たしています。その一方で、バーチャルな連絡手段を提供する技術に引き続き投資するとともに、欧州域内の出張の一部について、代替手段として鉄道の利用を社員に促す取り組みを進めます」と述べました。

また、当社は、過去2年間にプラスチックの使用量を大幅に減らし、出荷前にプラスチックで包装する書籍や雑誌の部数を700万部以上削減しました。シュプリンガー・ネイチャーでは、デジタルで配信する製品の比率が増えている一方、出どころが明確かつ合法的で、責任あるソースからのものであることが保証された紙を製品に使用するという調達方針を導入しています。

シュプリンガー・ネイチャーでは、Nature.comSpringerLinkなど、年間10億件のダウンロードが行われる強力なデジタルプラットフォームを保有しています。また、関連するデジタルインフラストラクチャー(デジタル基盤)を通じ、年間100万件の研究論文の投稿をサポートしています。これらの運営には、全てグリーンエネルギーを利用しています。

全社規模で自発的に運営されているグリーン・オフィス・ネットワークには、19のオフィスから100人以上が参加しています。同ネットワークでは、社員との協力のもと、地域レベルでの変革を通じ、エネルギー効率性を高め、エネルギー使用量を削減する取り組みを行っています。

シュプリンガー・ネイチャーの2019年版「Responsible Business」進捗報告書は、3月末にこちらにて発表する予定です。

*カーボンニュートラル(炭素中立):炭素のライフサイクル全体で見たときに、環境中に循環する二酸化炭素などの温室効果ガスの総量に変化が生じない(二酸化炭素の排出量と吸収量を同量にすることで相殺される)こと。

シュプリンガー・ネイチャーは、研究者や教育者、臨床医師などの専門家に対し、発見への扉を開きます。当社のインプリントや書籍、ジャーナル、プラットフォーム、およびテクノロジーソリューションは、世界中で毎日何百万もの人々に届いています。当社のブランドと出版物は175年以上にわたり、学術コミュニティに対する信頼性の高い知識の発信源として高く評価されてきました。現在、当社では以前にも増して、基礎的な知識を私たちのコミュニティが発見し、検証し、理解し、利用することにより、より優れた成果をあげ、進歩を成し遂げ、未来の世代に貢献するべく、全力を尽くす責任を担っていると考えています。

詳しい情報は、springernature.com/group をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
Tel: +81 (0)3 4533 8204
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

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