2019年度の「Responsible Business(責任ある事業)」報告書は、シュプリンガー・ネイチャーが、国連の持続可能な開発目標をどのように支援し、重要な課題に取り組んでいるかを紹介しています。
2020年4月2日
2019年度の「Responsible Business(責任ある事業)」報告書は、シュプリンガー・ネイチャーが、国連の持続可能な開発目標をどのように支援し、重要な課題に取り組んでいるかを紹介しています。
ロンドン|ベルリン 2020年3月26日
シュプリンガー・ネイチャー・グループは、本日、環境・社会・ガバナンス(ESG;environmental, social and governance)に関する当社の実績をまとめた「Responsible Business(責任ある事業)」年次報告書を公開いたしました。本報告書では、学術出版社である当社が、発見への扉を開き、最新の知識・科学・研究へのアクセス向上を図ることで、世界の研究・教育・専門家コミュニティーをどのように支援しているかを取り上げています。また、報告書全体を通して、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支援する当社の取り組みや、環境に対する影響の管理の仕方、多様性と包括性に関する支援策についても紹介しています。
シュプリンガー・ネイチャーは、グリーン電力の使用量を増やしたり飛行機での移動を減らしたりすることにより、2019年に正味炭素排出量の約30%の削減を断行した(カーボン・オフセットを考慮に入れる)ほか、2020年末までにカーボン・ニュートラルを達成するという目標を掲げています。また、経営陣の多様性向上を目指した2023年の目標も達成に向かっており、当社の経営陣に女性が占める割合は、2018年の39%であったのに対し、現在は約41%に増加しました。
Nature Climate Change (被引用数が最多の気候変動関連のジャーナル)やNature Sustainability をはじめ、SDGsに関する研究の出版をリードする当社は、気候変動や持続可能性の問題とその取り組みを理解するうえで、極めて重要な研究の出版を手掛けています。本報告書は、関連研究を、こうした知見を活用する政策立案者や実務者に結び付けるという方針に即したものです。
Frank Vrancken Peeters(フランク・ブランケン・ピーターズ)最高経営責任者は、「私たちは、進歩の礎は研究と学習であると考えています。このような不確実な時代にあっては、広く知識を共有して発信することで、各コミュニティーを支援する役割を果たしていくことが非常に重要です。
当社の事業では、環境への影響を低減する方法を模索しています。2019年の当社の二酸化炭素の正味排出量は、約30%減少しました(カーボン・オフセットを考慮した数字)。この3年間の削減実績をさらに拡大して、2020年末までには、カーボン・ニュートラルな企業となることを目指します」と話しています。
2019年度の年次報告書では、当社にとって最も大きな意味を持つ重要課題として、次の点をあげています。
SDGsの多くに関する知識向上のためのコンテンツの出版やイベントの主催、ハイレベルな議論への参加を通じて、世界の重要課題に対する持続可能な解決策を提示し、真の進歩を実現した。
- 「SDG4:質の高い教育をみんなに」、「SDG13:気候変動に具体的な対策を」および「SDG17:パートナーシップで目標を達成しよう」という優先度の高い3つのSDGsについて、組織運営面から支援した。
研究をオープンにし、世界各国の研究者が容易かつ迅速に閲覧・利用し、これをもとに研究を進められるようにした。
- オープンアクセス(OA)で出版されている論文の4分の1は、シュプリンガー・ネイチャーから出版されたものであり、シュプリンガー・ネイチャーが出版したOA論文の総数は、80万本に達した(他のどの学術出版社より最も多い数字)。
研究コミュニティーおよびその中の世界全体の従業員における多様性と包括性(D&I;Diversity & Inclusion)の促進を支援した。昨年は、当社の中期D&I戦略を策定し、グローバルな経営トップ層における男女比率改善という目標を進展させた。
- 2023年までに経営陣を占める女性の割合を45%に引き上げるという数値目標を設定した。経営陣に占める女性の割合は、2018年の39%であったのに対し、2019年には41%に増加した。
環境への影響に対する取り組みとして、当社の事業から排出されるカーボン・フットプリントと商品の包装・配達に使用するプラスチックの量を削減した。
- 当社の19か所のオフィスから100人以上が参加する、全社規模で自発的に運営されているグリーン・オフィス・ネットワークを通じた協力体制のもと、効率向上とエネルギー使用量の削減に向けた地域レベルの変革を実施した。
- 2019年の30%削減(カーボン・オフセットを考慮した場合)に続いて、2020年にカーボン・ニュートラルの達成を目標とした。
2019年の「Responsible Business(責任ある事業)」報告書は、こちらからご覧いただけます。報告書の概要は、こちらです。
シュプリンガー・ネイチャー・グループについて
シュプリンガー・ネイチャーは、研究者や教育者、臨床医師などの専門家に対し、発見への扉を開きます。当社のインプリントや書籍、ジャーナル、プラットフォーム、およびテクノロジーソリューションは、世界中で毎日何百万もの人々に届いています。当社のブランドと出版物は175年以上にわたり、学術コミュニティに対する信頼性の高い知識の発信源として高く評価されてきました。現在、当社では以前にも増して、基礎的な知識を私たちのコミュニティが発見し、検証し、理解し、利用することにより、より優れた成果をあげ、進歩を成し遂げ、未来の世代に貢献するべく、全力を尽くす責任を担っていると考えています。
詳しい情報は、springernature.com/group をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。
本件に関するお問い合わせ
宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
Tel: +81 (0)3 4533 8204
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com
※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。