Press release

シュプリンガー・ネイチャー・グループ、自社のオフィスと社有車、航空便に関連する排出量に関してカーボンニュートラルを達成

2021年4月8日

シュプリンガー・ネイチャーは、「Sustainable Business」報告書の最新版を発表し、多様性と気候、国連の持続可能な開発目標に関する進展を紹介

ロンドン|ベルリン|ニューヨーク 2021年4月8日

シュプリンガー・ネイチャー・グループは本日、当社のSustainable Business(持続可能な事業)の進捗状況に関する第4回年次報告書を発行しました。環境・社会・ガバナンス(ESG;Environment, Social, Governance)に関する成果について取り上げた同報告書では、オープンサイエンスを推進し、国連の持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)の実現を支援するために講じた措置や、環境に対する当社の影響を抑えるために実施している取り組みに関する情報を紹介しています。当社は、自社のリーダーシップにおける多様性(diversity)、公平性(equity)、包括性(inclusion)の向上に関する進捗状況、ならびに当社が協力している研究・教育コミュニティーにおける包括性の強化に対する影響力を追求する方法に関する最新情報を提示します。また、同報告書では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と闘う全世界の取り組みにおいて、研究出版が果たしている役割についても重点的に取り上げています。

2017年以降、シュプリンガー・ネイチャーでは、炭素の実質排出量の削減に向け、重要な措置を講じてきました。また、2020年3月には、カーボンニュートラル*の実現を公約しました。「Sustainable Business」報告書において、当社が現時点で自社のオフィスと社有車、航空便に関連する炭素排出量に関して実質的にカーボンニュートラルを達成したことを示しています(Scope 1, 2およびScope 3の一部)。達成の要因となったのは、全世界150か所以上のオフィスにおいて、サプライヤーや再生可能エネルギー認証を通じてグリーン電力(再生可能エネルギー)を使用したこと、ならびにCommuniTree(中央アメリカに位置するニカラグアのPlan Vivo認証森林再生・炭素排出量均衡化プロジェクト)による社会的責任にもとづく質の高いカーボンオフセットを使用したことです。

昨年、シュプリンガー・ネイチャーは事業全体における多様性と公平性、包括性を改善するという公約に基づく取り組みを進めてきました。リーダーシップにおける多様性に関しては、2023年の目標達成に向けて順調に進展しており、現在、シュプリンガー・ネイチャーの最上級リーダーにおいて女性が占める割合は、2018年の39%から43%に上昇しました。2021年には、リーダーシップにおける人種と民族、メンバー構成の国際化に関する目標の設定を公約しています。

2020年版「Sustainable Business」報告書では、社会的に重要な問題に取り組むエビデンスベースの独立した研究を出版する業界のリーダーとして、当社が国連のSDGsの実現を支援している取り組みの一部を公開しています。2015年に197か国がSDGsに調印して以来、シュプリンガー・ネイチャーは、30万件を超える関連論文と書籍のチャプターを出版してきました。これらのダウンロード回数は合わせて7億5000万回以上です。

シュプリンガー・ネイチャーのCEOであるFrank Vrancken Peeters(フランク・ブランケン・ピーターズ)は、「2020年は他に類のない年となりました。COVID-19のパンデミックによる影響は私たちの生活のすべてに及んでおり、最も効率的な運用を可能にする研究エコシステムの重要性を明確に示すものとなりました。これらの出来事は、気候変動など、緊急な対応を要する地球規模の課題に対する解決策を加速させるには、協力が必要であるという事実を浮き彫りにしました。当社は、気候変動や適応、緩和に関する重要な研究を、それを最も必要とする政策決定者や実務者に対して共有している一方で、現時点でカーボンニュートラルを実質的に達成し、さらに、出版による環境への広範な影響を軽減するための取り組みを続けていることを、私は誇りに思っています」と述べています。

2020年版「Sustainable Business」報告書では、シュプリンガー・ネイチャーにとって最も重要な重要事項を取り上げています。報告書には、下記の事項が含まれます:

  • 緊急な対応を要する社会的課題に対する解決策の加速
    • 国連が持続可能な開発目標(SDGs)を打ち立てた2015年以降、シュプリンガー・ネイチャーではSDGsに関連する30万件以上の論文や書籍のチャプターを出版してきました。それらのダウンロード回数は、7億5000万回を超えています。2015〜2020年に、シュプリンガー・ネイチャーが出版したSDG関連のコンテンツの量は72%以上増加しました。
    • シュプリンガー・ネイチャーは、「オープンリサーチの未来」を公約している世界で最も包括的なオープンアクセス(OA)の出版社です。当社は、他のどの出版社よりも多くの即時OAコンテンツを出版しており、2020年末までに、90万本以上OA論文、1000冊以上のOA書籍を出版しています。
  • 多様性と公平性、包括性の推進
    • 2023年までに、最上級リーダーシップに女性が占める割合を45%とする目標を設定しています。2020年現在、この数字は43%であり、2018年の39%から増加しました。
  • 発見と学習を進めるテクノロジーの活用
    • 2020年、シュプリンガー・ネイチャーのテクノロジーを通じ、30億件以上のオンライン論文と書籍のチャプターを配信し、ダウンロードを可能にしました(2019年から50%以上の増加)。この数字は、全世界の2億人の大学生と研究者が、それぞれ15の論文または書籍のチャプターをダウンロードしたことに相当します。
    • COVID-19パンデミックの間、シュプリンガー・ネイチャーのテクノロジーチームは、権限を有するユーザーがどこからでも簡単にコンテンツにアクセスできるようにするソリューションを開発しました。1300万人を超える研究者が、nature.comとSpringerLinkで、Persisted Access(持続的アクセス)**を有効に活用しています。
  • 当社の価値観の実践
    • 当社は、シュプリンガー・ネイチャーのカーボンフットプリント(その活動に関連して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したもの)に関する措置を講じることを公約しています。2020年には、自社のオフィスと社有車、航空便(Scope 1, 2およびScope 3の一部)に関連する排出量に関して実質的なカーボンニュートラルを初めて達成しました。総炭素排出量は、グリーン電力と再生可能電力認証の購入を計上する前の段階において、2019年と比較して約59%減少しました。これはCOVID-19によるロックダウンの影響によるものです。
    • シュプリンガー・ネイチャーのグリーン・オフィス・ネットワーク(社全体から参加した120人以上のボランティアで構成)によるサポートのもと、各社員が当社と個人による環境への影響を軽減する取組みに従事しています。

シュプリンガー・ネイチャーに関するハイライトや持続可能性に関する話は、下記のウェブサイトでご覧ください。

https://sustainablebusiness.springernature.com/2020/

そのほかの関連する書類やレポートは、下記をご覧ください。

www.springernature.com/SustainableBusiness

*カーボンニュートラル(炭素中立):炭素のライフサイクル全体で見たときに、環境中に循環する二酸化炭素などの温室効果ガスの総量に変化が生じない(二酸化炭素の排出量と吸収量を同量にすることで相殺される)こと。

**持続的アクセスCOVID-19のパンデミックに対処するリモートアクセスの支援の1つ。利用者のブラウザのCookieを有効にし、機関識別子を保存することで、所属機関の購読コンテンツにネットワーク外からでもアクセス可能になる。

シュプリンガー・ネイチャーは、研究者、教育者、臨床医、その他の専門家に発見への扉を開きます。当社の出版物、書籍、ジャーナル、プラットフォーム、およびテクノロジーソリューションは、世界中で毎日何百万もの人々に届いています。175年以上にわたり、当社のブランドとインプリントは、これらのコミュニティーに信頼される知識の源となっております。今日では、これまで以上に、これらの人々が基礎的な知識にアクセスし、それらの研究を信頼し、理解し、利用できるようにすることが当社の責任であると考えています。それによって、研究者がより良い成果を創出し、前進し、後に続く世代の恩恵となるよう努めています。

詳しい情報は、group.springernature.com をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
Tel: +81 (0)3 4533 8204
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

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