Press release

シュプリンガーネイチャーと東京大学、サステイナブルな未来に向けたプラネタリーヘルスをテーマとするSDGs Symposium 2024を共催

2024年2月1日

2024年2月27日にハイブリッド(現地とオンライン)開催するシンポジウムにおいて、日本の研究者と出版関係者が国連の持続可能な開発目標(SDGs)の進捗について議論します。

ロンドン|東京 2024年2月1日

シュプリンガーネイチャーと東京大学は、日本の研究者と広いコミュニティーの方々とともに、人間の健康、環境変化、そしてプラネタリーヘルス(地球の健康)への影響との関連について議論するシンポジウム「サステナビリティ(持続性)に向けたプラネタリーヘルス:健康な地球のための革新的な解決策をめざして」を開催します。気候変動、生物多様性の損失、汚染など、人間が環境に与える影響が急速に加速していることから、人類と広い生態系双方の長期的な健康を確保するためのアクションを編み出し、実行に移すことを求める声が高まっています。

本シンポジウムは、2024年2月27日に開催され、プラネタリーヘルスとSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)の接点で活躍する日本の著名な研究者、および国際科学誌Nature 編集長のMagdalena Skipper(マグダレーナ・スキッパー)による講演を予定しています。また、本シンポジウムの登壇者は、このような重大な課題に対する公平な解決への道を、研究によってどのように切り拓くことができるかを積極的に議論します。なお、本イベントは、シュプリンガーネイチャーと東京大学が共催する5回目のSDGsシンポジウムとなります。

SDG3(すべての人に健康と福祉を)、SDG13(気候変動に具体的な対策を)、SDG15(陸の豊かさも守ろう)、SDG2(飢餓をゼロに)やサステナビリティ研究にご興味のある方は、事前登録(無料)により、どなたでも本シンポジウムにご参加いただけます(イベントページ)。

Nature 編集長であり、ネイチャーポートフォリオのチーフ・エディトリアル・アドバイザーのマグダレーナ・スキッパーは、本シンポジウムについて、次のように述べています。

「現在、そしてこれからの世代のために、持続可能な社会と生態系を維持するためには、プラネタリーヘルスが不可欠です。気候変動、生物多様性の喪失、食糧危機、貧困といった差し迫った問題に対処するためには、研究分野の枠を超えた解決策が必要になります。今こそ、すべての人が「One Health(ワンヘルス)」に着目する時なのです」

Nature のような学際的なジャーナルは、発見を進展させ、関連するすべての政策の礎となるべき、エビデンスにもとづくサステナビリティ研究を発信するうえで、重要な役割を果たします。SDGsをめぐる議論を進めるために、パートナーとして、東京大学と連携できることを嬉しく思います。本シンポジウムでは、日本の科学に焦点を当て、私たちが地球の健康のために直面している課題に対して、科学がどのような解決策を提供できるかを議論します」

さらに、東京大学総長である藤井 輝夫氏は、本シンポジウムについて、次のように述べています。

「プラネタリーヘルスは、これからの社会において、非常に重要かつ世界的な関心も高い分野です。東京大学においても、人間の健康と環境の交差領域における世界トップレベルの研究が広く行われていますが、それに加えて、私たちは、次世代の人材を育成するために、また、最先端の研究をいち早く実用化し、社会課題の解決に取り組むために、学外のステークホルダーとも強固なパートナーシップを築いてきました」

「プラネタリーヘルスや持続可能性といった現代の世界が直面している地球規模の複雑な課題の解決に取り組むには、学術分野の融合と多様なセクターとの協働が不可欠であると考えています。このシンポジウムを通じて、シュプリンガーネイチャーとのパートナーシップをさらに強化するとともに、プラネタリーヘルス研究の第一人者やそれを推進する専門家の方々を東京大学にお迎えできることを嬉しく思います」

「また、ポスターセッションでは、気鋭の研究者や学生のみなさんの研究成果や提言に直接触れることを楽しみにしています」

本シンポジウムの発表者(登壇順):

  • 渡辺 知保氏(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科教授、プラネタリーヘルス学環長)
  • マグダレーナ・スキッパー(Nature 編集長、ネイチャーポートフォリオ チーフ・エディトリアル・アドバイザー)
  • キム・ユンヒ氏(東京大学 准教授)
  • 西 信雄氏(聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科・研究科長、教授)
  • 鹿嶋 小緒里氏(広島大学 准教授)
  • 西村 恵美子氏(独立行政法人国際協力機構(JICA)人間開発部グローバルヘルスチーム課長)

イベントのプログラムおよびスピーカーのプロフィールは、イベントページをご覧ください。

シュプリンガーネイチャーのSDGsに関する取り組みについては、SDGプログラム(英語)のウェブサイトをご覧ください。

*One Health(ワンヘルス)とは、WHOが定義する、人、動物、環境の健康の持続可能なバランスを目指す統合的なアプローチです。

編集者への注記

国連の持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)は、、現代の重要なグローバル課題に取り組んでおり、本シンポジウムでは、互いに強く交差する次のSDGsを取り上げます:SDG3(すべての人に健康と福祉を)、SDG13(気候変動に具体的な対策を)、SDG15(陸の豊かさも守ろう)、SDG2(飢餓をゼロに)。

【イベント概要】

イベント名:「SDGsシンポジウム2024:サステナビリティ(持続性)に向けたプラネタリーヘルス:健康な地球のための革新的な解決策をめざして

日時:2024年2月27日(火)14:30–17:40(日本時間)

場所:東京大学山上会館(東京大学本郷キャンパス)、オンライン (Zoomウェビナー)

主催:シュプリンガーネイチャー、東京大学

言語:英語(日本語への同時通訳あり)

対象者:研究者、科学政策立案者、学生、プラネタリーヘルス・SDGs・サステナビリティ研究・科学にご関心のある方

参加費:無料

【参加申し込み方法】

イベントページにある参加登録のページに必要事項を記入のうえ、お申し込みください。

イベントページ:https://www.springernature.com/jp/campaign/sdg-symposium-2024-jp

 

これまでのイベントのプレスリリース(参考)

シュプリンガーネイチャーのSDGプログラムについて

シュプリンガーネイチャーの持続可能な開発目標(SDG)プログラムは、私たちの出版活動を様々なチャンネルを通じて主要なコミュニティーに可視化することにより、世界で最も困難な課題に取り組んでいる研究者と、世界をより良くするという目標を達成するためにその洞察を切実に必要としている政策やビジネスの実務家を結びつけることを目的としています。

シュプリンガーネイチャーでは、SDGsに関連する研究やリソースを集めた各SDGsのハブ(全17の目標をそれぞれハイライト)を公開しています。

本シンポジウムのトピックに関連するSDGsハブ:

東京大学について

1877年に創立された我が国最初の国立大学である東京大学は、15の学部・研究科と11の附置研究所を有する教育研究機関です。現・藤井 輝夫総長により2021年9月に公表された基本方針「UTokyo Compass~多様性の海へ:対話が創造する未来(Into a Sea of Diversity: Creating the Future through Dialogue)~」のもと、様々なステークホルダーと協調して社会課題を解決していくことをめざしています。東京大学の詳細については、 https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.htmlをご覧ください。

シュプリンガーネイチャーについて

シュプリンガーネイチャーは、180年以上にわたり、研究コミュニティー全体へ最良のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。研究者が新しいアイデアを公開することを支援するとともに、出版するすべての研究が重要で着実であり、客観的な精査にも耐え、関心をもつすべての読者にもっとも良いフォーマットで届き、発見、アクセス、使用、再利用、および共有されるようにします。私たちは、テクノロジーやデータの革新を通じて図書館員や研究機関をサポートし、学会に出版を支援するための優良なサービスを提供します。

学術出版社として、シュプリンガーネイチャーは、シュプリンガー(Springer)、ネイチャーポートフォリオ(Nature Portfolio)、BMC、パルグレイブ・マクミラン(Palgrave Macmillan)、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)などの信頼されたブランドを有しています。

詳しい情報は、springernature.com をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

本件に関するお問い合わせ

宮﨑 亜矢子
シュプリンガーネイチャー
コーポレート・アフェアーズ
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

英語プレスリリース:Springer Nature and the University of Tokyo partner to organize SDGs Symposium 2024 on planetary health for a sustainable future

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