Press release

シュプリンガーネイチャー、プロトコルの公開を簡略化することで、著者によるオープンリサーチの実現を容易に

2024年6月7日

2023年の買収に続き、protocols.ioは、すべてのオープンプロトコルをホストするプラットフォームになります。

ロンドン|ベルリン|ニューヨーク 2024年6月6日

2023年にprotocols.ioを買収したことに続いて、シュプリンガーネイチャーは本日、現在Protocols Exchangeでホストされているすべてのプロトコルが、革新的なプラットフォームであるprotocols.ioに移行されることを発表しました。この移行により、protocols.ioは、当社の完全にオープンなプロトコルのホームとなります。シュプリンガーネイチャーは、155,000以上*1のプロトコルとメソッドを網羅する世界最大の生物医学および生命科学のプロトコルコレクションを有しています。

この移行により、著者は、より高い機能性と、より連携可能なプラットフォームを提供するダイナミックなサービスの恩恵を受けることができ、従来のプラットフォームでは不可能であった方法で、自身のメソッドを共有し、開発し、オープンにすることができます。

protocols.ioへの移行にあたり、Protocols Exchangeプラットフォームは2024年第3四半期末までに新規投稿の受付を終了します。このプラットフォーム上のすべてのプロトコルは、protocols.ioに移行します。protocols.ioのみならず、研究者は、引き続き査読付きジャーナルにプロトコルやメソッドを投稿するオプションがあり、これらはSpringer Nature Experiments*2をつうじて検索可能です。

シュプリンガーネイチャーのChief Publishing OfficerであるHarsh Jegadeesan(ハーシュ・ジェガデサン)は、コンテンツの移行とプロトコルの提供について次のように述べています。

「研究者は、protocols.ioが提供するサービスと機能に対して高い期待を寄せており、自分の時間をもっとも費やすべき研究に集中させることができます。従来のプロトコルとメソッドのワークフローでは、基本的にダイナミックな共有、協力、相互作用ができず、その結果、研究が再利用され、さらに発展させる方法が制限されることがあります。私たちは、Protocols Exchangeをつうじて、科学的メソッドの共有の基盤を築いたことを非常に誇りに思っています。この移行により、私たちは引き続きコミュニティーに最善の製品サポートと簡素化されたワークフローを提供し、研究の影響が学術界を超えて広がることを確約し、世界最大の課題に対する解決策を見出す支援をします」

protocols.ioのPresidentおよび創設者であるLenny Teytelman氏は、次のように述べています。

「ある意味において、Nature は、2006年にProtocols Networkの立ち上げた(2010年にProtocol Exchangeに改称)ことにより、プロトコル用の最初のプレプリントサーバーを作りました。2014年にprotocols.ioを始めたとき、私たちの取り組みは、Protocol Exchangeのミッションの延長としてとらえていました。このたびのこの新たな段階は、私たちの力とビジョンを結集し、よりオープンで再現可能な研究環境を目指すうえで、特に意義のある自然なステップのように感じています。これは、protocols.ioやProtocol Exchangeのみでは実現できなかったことです」

シュプリンガーネイチャーのオープンリサーチへの取り組みについての詳細は、Open Researchのページをご覧ください。

注釈

*1 現在Springer Nature Experimentsにおいて65,000点以上が公開され、 protocols.io において、1700点以上が一般公開および 73,100点以上のプライベートプロトコルが掲載されています。

*2 Springer Nature Experimentsには、Methods in Molecular Biology Nature Methods Nature Protocols などの著名な出版物に出版された、生命科学分野における最大のプロトコルとメソッドのコレクションが含まれています。これらの出版物は、ハイブリッドOA(オープンアクセス)出版オプションも提供しています。シュプリンガーネイチャーは、プロトコルとメソッドの革新において長い歴史を持ち、1983年に最も長く続く方法とプロトコルの書籍シリーズ(Methods in Molecular Biology)を確立し、2004年にNature Methods 、2006年にNature Protocols を創刊、2010年にProtocols NetworkをProtocol Exchangeとして再び立ち上げて、2023年には従来のプロトコルとメソッドのワークフローを超えた科学的コラボレーションのための安全なプラットフォームである革新的なprotocols.ioを買収しました。

シュプリンガーネイチャーについて

シュプリンガーネイチャーは、180年以上にわたり、研究コミュニティー全体へ最良のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。研究者が新しいアイデアを公開することを支援するとともに、出版するすべての研究が重要で着実であり、客観的な精査にも耐え、関心をもつすべての読者にもっとも良いフォーマットで届き、発見、アクセス、使用、再利用、および共有されるようにします。私たちは、テクノロジーやデータの革新を通じて図書館員や研究機関をサポートし、学会に出版を支援するための優良なサービスを提供します。

学術出版社として、シュプリンガーネイチャーは、シュプリンガー(Springer)、ネイチャーポートフォリオ(Nature Portfolio)、BMC、パルグレイブ・マクミラン(Palgrave Macmillan)、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)などの信頼されたブランドを有しています。

詳しい情報は、springernature.com をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

本件に関するお問い合わせ

宮﨑 亜矢子
シュプリンガーネイチャー
コーポレート・アフェアーズ
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース:Springer Nature makes open research easier for authors via simplified protocols offering

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