注目の論文
インフルエンザウイルスのチャネルが免疫応答を「誘導する」
Nature Immunology
2010年4月12日
Influenza 'channels' the immune response
インフラマソームはインフルエンザウイルスに対する宿主の防御応答に不可欠な経路の成分だが、インフルエンザウイルスがこの経路の始動させる仕組みが明らかになった。この知見は、インフルエンザウイルス感染の効果的な治療を考案するのに役立つかもしれない。
Akiko Iwasakiたちは、インフルエンザウイルスのM2タンパク質がインフラマソーム経路を刺激することを明らかにした。M2はイオンチャネルで、インフルエンザウイルスの病原性に重要な役割を果たすことがわかっている。インフルエンザウイルスによるインフラマソーム活性化には、M2のチャネル活性が必要であるとともに、これだけで十分であった。またM2を介したインフラマソーム活性化には、インフラマソームが細胞内のゴルジ体に存在する必要があった。
ほかのウイルスも同様なイオンチャネルを利用してインフラマソームを活性化しているのかを解明するには、さらに研究が必要である。
doi: 10.1038/ni.1861
注目の論文
-
2月21日
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月18日
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月13日
古生物学:初期の尾の短い鳥Nature
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature