注目の論文
PPARγの天然リガンド
Nature Structural & Molecular Biology
2008年7月7日
A natural ligand for PPAR-gamma
PPARγはエネルギー代謝の中心的役割を果たす脂肪酸受容体である。このPPARγを活性化する天然リガンドが、Nature Structural & Molecular Biology(電子版)に掲載される研究で明らかになった。この発見は、2型糖尿病治療薬の設計を改良するのに役立つかもしれない。
PPARγの機能障害は糖尿病や循環器疾患、肥満につながるため、2型糖尿病治療薬の標的として重要な受容体である。以前の研究で、合成結合分子あるいは合成リガンドはPPARγの特異的な一部分と接触しこれを活性化することが明らかになっていた。
Y LiとE Xuらは今回、有力な天然リガンドであるニトロ化リノール酸がこの同じ部分に接触しつつ第二の部分にも接触することを明らかにし、PPARγにより認識される仕組みや高い活性をもつ理由を説明している。
doi: 10.1038/nsmb.1447
注目の論文
-
2月21日
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月18日
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月13日
古生物学:初期の尾の短い鳥Nature
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature