注目の論文
T細胞の成熟にはビタミンDが必要
Nature Immunology
2010年3月8日
T cell maturation requires vitamin D
ビタミンDは、免疫系のT細胞にとって不可欠な情報伝達経路のカギとなる重要な成分だという。ビタミンD濃度が低い患者由来のT細胞が、健康な個体由来のT細胞に比べて感染への対処能力が低い理由は、これで説明できる。
C Geislerたちは、ヒトの抗原刺激を「まだ経験していない」ナイーブT細胞では、T細胞での情報伝達に必要な酵素PLC-γ1が発現していないことを発見した。この酵素がないためにナイーブT細胞は、「経験のある」成熟T細胞に比べて、抗原刺激に対する反応性がはるかに低い。PLC-γ1の発現にはビタミンDが必要だが、驚いたことに、マウスでは成熟T細胞のビタミンD依存性は認められなかった。
doi: 10.1038/ni.1851
注目の論文
-
2月21日
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月18日
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月13日
古生物学:初期の尾の短い鳥Nature
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature