注目の論文
血液細胞の形質と代謝形質に関連する多型
Nature Genetics
2010年2月8日
Variants associated with blood cell and metabolic traits
血液細胞の形質と代謝形質に関連する46の遺伝的多型について報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。今回の研究では、日本人集団において、血液細胞の変動や特定の代謝物を調節する遺伝子座が同定され、その関連疾患で、こうした遺伝子座がどのような影響を受けているのかを解明できる可能性が生まれた。
さまざまな疾患との関係で、患者の血液細胞の数と容積や数多くの代謝物値の測定が一般的に行われており、疾患の診断と管理に役立っている。理化学研究所の鎌谷直之グループディレクターらは、約15,000人の日本人を対象として、血液細胞の8つの形質と12種の代謝物に関するゲノムワイド関連解析を行い、このような臨床的意義のある形質(赤血球数、ヘモグロビン濃度、血小板数、脂質プロファイルを含む)に関連する46の遺伝的多型を新たに同定した。
doi: 10.1038/ng.531
注目の論文
-
2月21日
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月18日
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月13日
古生物学:初期の尾の短い鳥Nature
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature