注目の論文
BRCA1の切り替え
Nature Structural & Molecular Biology
2010年11月22日
Switching BRCA1
CtBPは、腫瘍抑制因子BRCA1の発現をエストロゲンや特定代謝物の比率に応答して調節する代謝センサーである。CtBPの果たす中心的 な役割がNature Structural & Molecular Biologyで明らかにされている。CtBPによるBRCA1の調節は、高エネルギー摂取と肥満の関連、閉経後の女性に増加する乳がんの危険性の説明 になるかもしれない。
BRCA1はその変異が乳がんに結びつく一方で、変異とは無関係な発現変化が散発性で非遺伝性の乳がんの一因となることがある。K Gardnerらは遺伝子発現の抑制にかかわるCtBPが、BRCA1プロモーターに集まって大きな複合体の一部となることを示している。 CtBPはそこで、代謝状態に応じてBRCA1の発現をオフにする作用に寄与する。この発見は、ある種の腫瘍でみられる高レベルのCtBP が、腫瘍の悪性度と進行の一因である可能性も示唆している。
doi: 10.1038/nsmb.1941
注目の論文
-
4月2日
農業:家畜における抗生物質の使用量の増加を予測Nature Communications
-
4月1日
神経科学:麻痺患者のためのリアルタイムで思考を音声に変換する装置の開発Nature Neuroscience
-
4月1日
健康:アルツハイマー病における認知機能低下のバイオマーカーNature Medicine
-
3月27日
医学研究:ブタから人間への肝臓移植の評価Nature
-
3月25日
神経科学:マラソンランナーは脳内のミエリンの可逆的な変化を経験するNature Metabolism
-
3月25日
加齢:健康的な加齢のための食事パターンの特定Nature Medicine