注目の論文
マクロファージの変異が結核感受性の原因となる
Nature Immunology
2011年1月31日
Macrophage mutation causes susceptibility to tuberculosis
重要な免疫細胞の一種マクロファージに起こった変異が、毒性の弱い細菌に感染しやすい素因になることが明らかになった。この変異のために、結核に感染しやすくなる可能性があることが、この研究から示唆される。
J-L Casanovaたちは、広く使われている結核ワクチンBCG接種後の結核罹患率が高い2グループの患者を見つけ、この易罹患性を追究して1個の遺伝子の1つの変異に行き着いた。この遺伝子は、細菌の破壊に通常必要な「呼吸バースト」と呼ばれる現象を制御している。この変異は、BCG接種後に結核菌を貪食したマクロファージの呼吸バーストに、特異的に影響を及ぼす。
この研究によって、ヒトマクロファージの呼吸バーストが、結核に対する防御免疫の重要機構であることが明らかになった。
doi: 10.1038/ni.1992
注目の論文
-
2月21日
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月18日
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月13日
古生物学:初期の尾の短い鳥Nature
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature