注目の論文
ナミアゲハが産卵に適した宿主植物を見つける過程
Nature Communications
2011年11月16日
How butterflies detect suitable host plants
ナミアゲハは、産卵に適した宿主植物を探すときにその葉に含まれる化合物を感じ取っているが、その際に用いる受容体が判明した。これにより、ナミアゲハが産卵のために数多くの植物の中から宿主植物を正しく選び出す過程が明らかになった。
ナミアゲハ(Papilio xuthus)は、特定の植物でしか産卵しないことが知られている。ナミアゲハは、この植物を見分けるため、葉の表面を叩いて、葉に含まれる化合物の放出を促している。今回、尾崎克久(おざき・かつひさ)たちは、宿主植物の葉から作られた化合物を人工の葉に含ませて実験を行った。その結果、ナミアゲハが、宿主植物を選び出すために、PxutGr1受容体を用いて宿主植物の葉の化合物に含まれるシネフリンを認識していることがわかった。
doi: 10.1038/ncomms1548
注目の論文
-
10月24日
化学:シベットコーヒーの秘密は化学にありScientific Reports
-
10月23日
生態学:一部の石サンゴが気候変動を生き延びる可能性Nature
-
10月21日
気候変動:米国の都市における肉の消費がもたらすカーボンコストNature Climate Change
-
10月16日
古生物学:アルゼンチンの恐竜たちはどのようにして首を長く伸ばしたのかNature
-
10月16日
古生物学:初期のホミニンの手を解明するNature
-
10月10日
動物の行動:犬はおもちゃにすっかり夢中Scientific Reports
