注目の論文
人間は地球の磁場を感じるのか
Nature Communications
2011年6月22日
Can humans sense the Earth’s magnetism?
ヒトの網膜で発現するタンパク質をショウジョウバエに移植したところ、そのショウジョウバエが磁場を感じるようになった。この新知見は、ヒトタンパク質「クリプトクロム2」が磁気センサーとして機能できることを示しており、ヒトが地球の磁場を感じることができるのかどうかという研究にとって新たな可能性を生み出すものかもしれない。この研究成果は、今週、Nature Communicationsで発表される。 ショウジョウバエの「クリプトクロム」タンパク質は、磁気センサーとして機能できることがこれまでに明らかになっている。今回、S Reppertらは、ショウジョウバエの行動解析を行い、ヒトのクリプトクロム2によって、クリプトクロムを本来的にもたないショウジョウバエの磁気受容が改変されることを明らかにした。 この新知見は、ヒトの視覚機能が磁場の影響を受けるのかどうかを調べる研究に道を開くものかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1364
注目の論文
-
7月15日
健康:健康な高齢化における世界的な格差の要因の評価Nature Medicine
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月8日
がん:1,100万人を超えると予測される胃がんの原因は細菌かもしれないNature Medicine
-
7月3日
ゲノミクス:古代DNAがエジプト人の祖先の謎を解明するNature
-
7月3日
進化:擬態は見る者の目に依存するNature