注目の論文
起伏のある遊泳パターンで省エネする海洋脊椎動物
Nature Communications
2011年6月15日
Marine vertebrates conserve energy through undulating flight
サメやアザラシなどの海洋脊椎動物は、鳥類が飛行高度を変化させるのと同じように、起伏のあるパターンで泳ぐことで、エネルギーの節約をしていることが明らかになった。この結果は、飛行と遊泳の運動パターンが収れん進化したことを暗示している。詳細を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。A Gleissらは、4種の海洋脊椎動物(ホホジロザメ、ジンベイザメ、キタオットセイ、ゾウアザラシ)に加速度計を取り付けて、その遊泳パターンを記録した。その結果、これらの動物が起伏のあるパターンで遊泳することが判明した。すなわち、水中で、受動的な滑空遊泳と上方移動を組み合わせて泳いでいたのだ。この上方移動は推力として働く。Gleissらは、これらの動物が、この推力を利用して水中と空中を移動することで、蓄えたエネルギーを長持ちさせようとしている、と考えている。
doi: 10.1038/ncomms1350
注目の論文
-
11月21日
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
11月21日
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
メンタルヘルス:50歳以上の成人のウェルビーイングは、インターネットの利用によって改善される可能性があるNature Human Behaviour
-
11月19日
健康:肥満に関する記憶は細胞に書き込まれるNature
-
11月15日
人工知能:AIが生成した詩は人間が書いた詩よりも好まれるScientific Reports