注目の論文
いちばん気に入った鳴き声の雄ガエルの居場所を見つける能力
Nature Communications
2011年8月3日
Selecting the best sounding mate
雌のトゥンガラガエルは、ヒトと同じように、類似した聴覚信号を同じグループに分類する方法を用いて、その発生源を正しく突き止める能力があることが明らかになった。この能力は、熱帯や亜熱帯の雨林の林床に生息する繁殖期の雄のトゥンガラガエルの鳴き声の「合唱」を聞いて、交尾相手の居場所を特定するために役立っている。研究の詳細は、今週、Nature Communicationsに掲載される論文に示されている。
雄のトゥンガラガエルは、「chuck(カカッという音)」と「whine(トゥーンという音)」が複雑に組み合わさったパターンで鳴く。そのため、雌のトゥンガラガエルが数多くの鳴き声の中からお目当ての雄がいる場所を正確に突き止めるのは難題だ。今回、H FarrisとM Ryanは、雌のトゥンガラガエルが、さまざまな鳴き声を分類して、鳴き声の変数の差が相対的に小さいものを同じグループに分類することを明らかにした。これは、ヒトが用いることの多い方法でもある。
doi: 10.1038/ncomms1417
注目の論文
-
3月27日
医学研究:ブタから人間への肝臓移植の評価Nature
-
3月25日
神経科学:マラソンランナーは脳内のミエリンの可逆的な変化を経験するNature Metabolism
-
3月25日
加齢:健康的な加齢のための食事パターンの特定Nature Medicine
-
3月20日
神経科学:鳥の脳が明かす言語の秘密Nature
-
3月20日
創薬: 新しい抗真菌薬が多剤耐性の真菌を撃退Nature
-
3月18日
ウイルス学:FDA承認の抗ウイルス剤がマウスにおける鳥インフルエンザの転帰を改善Nature Microbiology