注目の論文
いちばん気に入った鳴き声の雄ガエルの居場所を見つける能力
Nature Communications
2011年8月3日
Selecting the best sounding mate
雌のトゥンガラガエルは、ヒトと同じように、類似した聴覚信号を同じグループに分類する方法を用いて、その発生源を正しく突き止める能力があることが明らかになった。この能力は、熱帯や亜熱帯の雨林の林床に生息する繁殖期の雄のトゥンガラガエルの鳴き声の「合唱」を聞いて、交尾相手の居場所を特定するために役立っている。研究の詳細は、今週、Nature Communicationsに掲載される論文に示されている。
雄のトゥンガラガエルは、「chuck(カカッという音)」と「whine(トゥーンという音)」が複雑に組み合わさったパターンで鳴く。そのため、雌のトゥンガラガエルが数多くの鳴き声の中からお目当ての雄がいる場所を正確に突き止めるのは難題だ。今回、H FarrisとM Ryanは、雌のトゥンガラガエルが、さまざまな鳴き声を分類して、鳴き声の変数の差が相対的に小さいものを同じグループに分類することを明らかにした。これは、ヒトが用いることの多い方法でもある。
doi: 10.1038/ncomms1417
注目の論文
-
11月21日
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
11月21日
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
メンタルヘルス:50歳以上の成人のウェルビーイングは、インターネットの利用によって改善される可能性があるNature Human Behaviour
-
11月19日
健康:肥満に関する記憶は細胞に書き込まれるNature
-
11月15日
人工知能:AIが生成した詩は人間が書いた詩よりも好まれるScientific Reports