注目の論文
胸腺退縮
Nature Immunology
2011年12月19日
Thymus involution
感染の際に胸腺が不適切に萎縮しないよう守るのには、マイクロRNAネットワーク、特にmiR-29aが非常に重要であるとの報告が寄せられている。 胸腺はT細胞の発生のために働く専用の臓器で、加齢とともに次第に萎縮が進行するが、病原体の感染によっても周期的、可逆的に萎縮が起こる。この萎縮過程は胸腺退縮と呼ばれる。加齢による退縮には胸腺上皮細胞の性ホルモンに対する感受性がかかわるが、感染が誘発する退縮は、免疫応答のメディエーターであるインターフェロンα(IFN-α)に対する感受性によって制御されている。A Listonたちは、マイクロRNA(タンパク質生産を調節する小型の非コードRNA)が胸腺上皮細胞のIFN-αシグナルに対する感受性を低下させ、感染誘発性の退縮から胸腺を守るのに不可欠であることを明らかにした。
doi: 10.1038/ni.2193
注目の論文
-
11月21日
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
11月21日
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
メンタルヘルス:50歳以上の成人のウェルビーイングは、インターネットの利用によって改善される可能性があるNature Human Behaviour
-
11月19日
健康:肥満に関する記憶は細胞に書き込まれるNature
-
11月15日
人工知能:AIが生成した詩は人間が書いた詩よりも好まれるScientific Reports