注目の論文
発生中のマウス胚を観察する
Nature Communications
2012年2月15日
Looking at an embryo in the making
発生中のマウス胚を可視化するin vitro法が改良され、この方法によって、マウス受精卵が子宮に着床した後のマウス胚の発生機構に関する手がかりが得られた。その詳細を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。 母体の子宮に着床した後の胚の発生段階を研究することは、こうした胚自体を調べることができないために難しい研究となっていた。今回、M Zernicka-Goetzたちは、in vitroで子宮内の状態を模倣する方法としてすでに確立された方法を基にして、母体外でマウス受精卵の発生をリアルタイムで調べるための方法を開発した。そして、短い間隔で高解像度画像を集めることによって、着床前とそれぞれの着床期における単一細胞の挙動を把握できることを明らかにした。このin vitroのマウス胚培養システムは、実験室内で「生きた」胚のさまざまな細胞の挙動の経時変化を調べるうえで役立つかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1671
注目の論文
-
10月31日
古生物学:アンモライト宝石が鮮やかな色を得る仕組みScientific Reports
-
10月31日
古生物学:小さなティラノサウルスの謎Nature
-
10月30日
生物学:新しい抗毒素が蛇咬傷から守るNature
-
10月30日
細胞生物学:ホッキョククジラの長寿の謎が解明されるNature
-
10月28日
生態学:人間の移動はすべての陸上動物を上回っているNature Ecology & Evolution
-
10月28日
健康:女性は運動によってより大きな心臓の健康効果を得られるかもしれないNature Cardiovascular Research
