注目の論文
腫瘍の予想外の成長
Nature Medicine
2009年3月23日
Unexpected tumour growth?
血管形成阻害剤は抗癌剤として研究されてきたが、低用量の場合には、実際にマウスの血管形成と腫瘍形成を促す可能性があるという。この知見から、抗癌剤としての血管形成阻害剤を再評価し、ヒトに用いた場合の影響を見直す必要が出てきた。
インテグリンは細胞の形態、運動性を決め、細胞周期を調節する細胞表面受容体で、その阻害剤には、血管新生の阻害活性を利用した抗がん剤としてすでに臨床試験に入っているものもあるが、限られた効果しか挙げられていない。A Reynolds、K Hodivala-Dilkeたちは、低濃度のインテグリン阻害剤が、ある特殊なインテグリンとあるよく知られた血管新生促進分子の輸送を変化させることによって、逆に腫瘍の成長と腫瘍の血管新生を促すことを明らかにした。
doi: 10.1038/nm.1941
注目の論文
-
1月21日
健康:GLP-1受容体作動薬に関連する健康上の利益とリスクの調査Nature Medicine
-
1月21日
神経科学:ブレイン・コンピューター・インターフェースを用いたバーチャルクアッドコプターの操縦試験Nature Medicine
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月14日
健康:米国における認知症リスクの増加Nature Medicine
-
1月14日
微生物学:腸内細菌が砂糖への欲求を制御している可能性があるNature Microbiology
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature