注目の論文
神経線維変性の仕組み
Nature Neuroscience
2009年3月16日
How nerve fibres degenerate
ショウジョウバエとマウスの神経細胞にある、神経線維変性に重要な酵素が同定された。
脳の神経細胞をつなぐ軸索線維の変性は脳損傷や多くの神経疾患に一般的にみられるので、この研究は遺伝性ニューロパチー、緑内障に加えて、アルツハイマー病やパーキンソン病のような神経変性疾患の治療に重要になる可能性がある。
A DiAntonioらは、ショウジョウバエの触角を除去して嗅覚ニューロンの軸索を切断した。正常なハエでは残った軸索の断片が急速に崩壊したが、DLKという酵素を欠損したハエでは軸索が保存された。同様に、マウスの感覚神経細胞の軸索を切断するとすぐに変性が起こったが、DLKを欠損した神経細胞では軸索は切断後も分解しなかった。
doi: 10.1038/nn.2290
注目の論文
-
11月6日
神経科学:時間の経過とともに発達する脳の変化を解明するNature
-
11月6日
人工知能:より公平な人間画像データセットを目指してNature
-
11月4日
健康:適度な日常的な活動はアルツハイマー病に関連する認知機能の低下を遅らせるかもしれないNature Medicine
-
11月4日
人工知能:言語モデルは信念を知識と事実から確実に識別できないNature Machine Intelligence
-
10月31日
古生物学:アンモライト宝石が鮮やかな色を得る仕組みScientific Reports
-
10月31日
古生物学:小さなティラノサウルスの謎Nature
