注目の論文
正確に嗅ぎあてる
Nature Neuroscience
2009年6月1日
Smells right
似ている匂いどうしはそれが誘発する脳の活動パターンも似ているという、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による研究がNature Neuroscience(電子版)に発表される。
J Gottfriedらは、fMRIを用いて人がさまざまな匂いを嗅いだときの脳の後嗅皮質の活動変化を観測した。その結果、人は後嗅皮質の活動パターンが似ている匂いどうしを同じような匂いと表現することが多かった。これは単に匂いの成分である分子の化学構造が類似しているためではない。化学構造の全く違う匂い分子も同じような匂いと評価されたからだ。
脳活動と知覚のこうした部分的一致は、以前に嗅覚処理に関連するとされた他の領域ではみられなかった。後嗅皮質は匂いの分類に重要らしいことが、この研究から示唆される。
doi: 10.1038/nn.2324
注目の論文
-
1月21日
健康:GLP-1受容体作動薬に関連する健康上の利益とリスクの調査Nature Medicine
-
1月21日
神経科学:ブレイン・コンピューター・インターフェースを用いたバーチャルクアッドコプターの操縦試験Nature Medicine
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月14日
健康:米国における認知症リスクの増加Nature Medicine
-
1月14日
微生物学:腸内細菌が砂糖への欲求を制御している可能性があるNature Microbiology
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature