注目の論文
マラリアが誘発する骨髄の変化
Nature Immunology
2010年5月3日
Malaria-induced marrow changes
急性のマラリア感染によって、感染と闘う特殊な血液細胞前駆体が生じるのが見つかった。血液供給システムを「だまして」病気と闘う免疫細胞をもっと多量に作らせる新しい治療法が、この発見から生まれる可能性がある。
新生血液細胞は、骨髄で発生する。A Potocnikたちは、ネズミマラリア原虫Plasmodium chabaudiが感染したマウスが一時的に独特な骨髄細胞を作り、これがマラリアと闘う強力な自然免疫細胞へと分化することを発見した。
この感染誘発性細胞は、体内のほかの場所に生じた感染によってγインターフェロン(炎症促進性メディエーター)が放出されると、それに応じて発生する。つまり引き金となる感染に対して骨髄が応答し、感染と闘って病原体を排除するのに必要な防御細胞の生産が増加する。
doi: 10.1038/ni.1869
注目の論文
-
11月21日
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
11月21日
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
メンタルヘルス:50歳以上の成人のウェルビーイングは、インターネットの利用によって改善される可能性があるNature Human Behaviour
-
11月19日
健康:肥満に関する記憶は細胞に書き込まれるNature
-
11月15日
人工知能:AIが生成した詩は人間が書いた詩よりも好まれるScientific Reports