注目の論文
対立遺伝子を利用してイネの穀粒収量を増やす
Nature Genetics
2010年5月24日
Gene improves grain yield in rice
OsSPL14遺伝子の対立遺伝子によってイネの植物体構造が変化し、イネの穀粒収量が増大することが、2つの独立した研究で明らかになった。収量増加に有利な変異をもつOsSPL14遺伝子の対立遺伝子を用いた実験が少数の試験区画で行われ、穀粒収量が約10%増えたのだ。こうした研究成果を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
増え続ける全世界の人類の食糧を賄うためには2050年までに農作物の収穫量を倍増させる必要があると考えられている。農作物の生産量を高めることのできる対立遺伝子を同定することは、この課題を克服するための重要なアプローチといえる。
今回のJ Liらの研究と芦苅基行らの研究による結果からは、イネの生産量を増やす上でOsSPL14遺伝子が役立つ可能性のあることが示唆されている。
doi: 10.1038/ng.591
注目の論文
-
11月21日
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
11月21日
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
メンタルヘルス:50歳以上の成人のウェルビーイングは、インターネットの利用によって改善される可能性があるNature Human Behaviour
-
11月19日
健康:肥満に関する記憶は細胞に書き込まれるNature
-
11月15日
人工知能:AIが生成した詩は人間が書いた詩よりも好まれるScientific Reports