注目の論文
天然の炎症抑制因子
Nature Immunology
2010年10月11日
Natural inflammation suppressor
免疫系の化学メディエーターの1つインターロイキン37(IL-37)が、炎症を抑制する作用をもつことがわかった。
IL-37はIL-1ファミリーに属するが、このファミリーは、炎症の引き金になるものが多く知られていて、慢性炎症性疾患の治療の標的となっている。C Dinarelloたちは、IL-37は炎症を誘発しないことを発見した。逆にIL-37は、複数の炎症性メディエーターの発現を抑制し、マウスモデルの敗血症性ショックを防ぐ作用を示す。
IL-37がどのようにしてこの炎症性情報伝達ネットワークを抑制するのかの解明がさらに進めば、炎症性疾患の治療の手がかりがつかめるかもしれない。
doi: 10.1038/ni.1944
注目の論文
-
3月27日
医学研究:ブタから人間への肝臓移植の評価Nature
-
3月25日
神経科学:マラソンランナーは脳内のミエリンの可逆的な変化を経験するNature Metabolism
-
3月25日
加齢:健康的な加齢のための食事パターンの特定Nature Medicine
-
3月20日
神経科学:鳥の脳が明かす言語の秘密Nature
-
3月20日
創薬: 新しい抗真菌薬が多剤耐性の真菌を撃退Nature
-
3月18日
ウイルス学:FDA承認の抗ウイルス剤がマウスにおける鳥インフルエンザの転帰を改善Nature Microbiology