注目の論文
脳腫瘍になりやすい自然の傾向
Nature Neuroscience
2013年10月21日
A natural predisposition to brain tumors
マウス脳の小脳領域にこれまで同定されていなかった前駆細胞群があり、ここはニューロンに較べて腫瘍を発達させやすい可能性があるという報告が、今週オンライン版に掲載される。
Zeng-jie Yangらは、新生マウスの小脳に、DNAの損傷修復の能力が減少している前駆細胞群を発見した。損傷したDNAを持つ細胞が分裂し細胞数を増やすと、腫瘍が生じる。これと同じように、今回新たに発見された、DNA修復能の減少している前駆細胞群は、腫瘍を生じる傾向がふつうよりも高い可能性がある。この発見は、腫瘍がDNAを傷める外的な要因により生じるとはかぎらず、発生過程で一部の細胞の持つ、もとからの傾向の結果である可能性も示唆している。
doi: 10.1038/nn.3553
注目の論文
-
3月27日
医学研究:ブタから人間への肝臓移植の評価Nature
-
3月25日
神経科学:マラソンランナーは脳内のミエリンの可逆的な変化を経験するNature Metabolism
-
3月25日
加齢:健康的な加齢のための食事パターンの特定Nature Medicine
-
3月20日
神経科学:鳥の脳が明かす言語の秘密Nature
-
3月20日
創薬: 新しい抗真菌薬が多剤耐性の真菌を撃退Nature
-
3月18日
ウイルス学:FDA承認の抗ウイルス剤がマウスにおける鳥インフルエンザの転帰を改善Nature Microbiology