注目の論文
C型肝炎ウイルスを封じ込め
Nature Immunology
2013年11月18日
king hepatitis C virus
ヒトのインターフェロンλ(IFNL)遺伝子の近くにある遺伝子配列の型の違いが、どのようなしくみでC型肝炎ウイルス(HCV)の排除に結びつくのかが、明らかになった。
Ram Savanたちは、ある1つの遺伝的変異型について、生じるIFN-λメッセンジャーRNAの安定性が高くなり、そのためにINF-λの生産量が上昇することを発見した。また、HCVが、抗ウイルス因子であるIFN-λの分解を助けることにより、免疫応答を「回避」しようとすることも明らかにした。だが、このときも、「保護作用をもつ」型のIFN-λはこの分解作用に対して抵抗性が高い。
この抵抗性IFN-λの同定によって、薬剤投与後にある程度の患者ではうまくHCVが除去できるのに、少数とは言え、無視できない数の患者では慢性感染が続く理由が説明できるかもしれない。
doi: 10.1038/ni.2758
注目の論文
-
11月21日
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
11月21日
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
メンタルヘルス:50歳以上の成人のウェルビーイングは、インターネットの利用によって改善される可能性があるNature Human Behaviour
-
11月19日
健康:肥満に関する記憶は細胞に書き込まれるNature
-
11月15日
人工知能:AIが生成した詩は人間が書いた詩よりも好まれるScientific Reports