注目の論文
KITLG遺伝子とブロンドの髪の分子的つながり
Nature Genetics
2014年6月2日
A molecular link between the KITLG gene and blondness
DNAのたった1つの塩基対の違いが、髪の毛の色の違いに影響することが分かった。そして、その塩基対と離れた場所にあるKITLG遺伝子とブロンドの髪との関係が明らかになった。
KITLG遺伝子は、動物とヒトのさまざまな細胞の発生に必須の遺伝子で、ブロンドの髪と関連することは以前から報告されていた。今回、D Kingsleyたちはそれについて詳しく調べ、毛包におけるKITLG遺伝子の発現量が、KITLG遺伝子と別な場所に位置するエンハンサーのわずかな配列の違いにより変化することを見つけた。ブロンドの髪色に対応するエンハンサーを持つマウスは、明るい黄褐色の毛となり、別のエンハンサーを持つマウスは、暗色の毛になった。 今回の成果は、KITLG遺伝子のような必須遺伝子が、髪の色の調節にどのように関与するかを解き明かす研究の先鞭となるだろう。
doi: 10.1038/ng.2991
注目の論文
-
1月21日
健康:GLP-1受容体作動薬に関連する健康上の利益とリスクの調査Nature Medicine
-
1月21日
神経科学:ブレイン・コンピューター・インターフェースを用いたバーチャルクアッドコプターの操縦試験Nature Medicine
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月14日
健康:米国における認知症リスクの増加Nature Medicine
-
1月14日
微生物学:腸内細菌が砂糖への欲求を制御している可能性があるNature Microbiology
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature