Nature ハイライト

創薬:キャプシドを標的とするHIV治療

Nature 584, 7822

HIVのウイルス粒子の中の様子。今回開発された小分子GS-6207(緑色)はキャプシドタンパク質(赤色)に結合し、その機能を破壊することで抗ウイルス活性を示す。
HIVのウイルス粒子の中の様子。今回開発された小分子GS-6207(緑色)はキャプシドタンパク質(赤色)に結合し、その機能を破壊することで抗ウイルス活性を示す。 | 拡大する

Credit: Random42.

S Yantたちは今回、構造的な手掛かりを用いて、HIVキャプシドを破壊することでウイルスの複製に不可欠な複数の相互作用を阻害する小分子を開発した。この薬剤は前臨床試験において、現在使われている抗ウイルス薬と相乗効果があることが示され、さらに予備的な臨床試験では、この手法がAIDS患者に対して持続的効果のある治療戦略として有望であることが示唆された。

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