Nature ハイライト
微生物学:グアニジンを窒素源として利用可能にする加水分解酵素
Nature 603, 7901
J Hartigたちは今回、シアノバクテリアの一種から、Ni2+グアニジン加水分解酵素(ヒドロラーゼ)を単離し、その特性について報告している。この酵素は遊離グアニジンに対して高い特異性があり、シアノバクテリアはこの酵素を用いることで、グアニジンを唯一の窒素源として増殖することができる。この酵素の相同タンパク質は他の生物種にも広く存在しており、自然界の窒素循環に広く関与している可能性がある。
2022年3月17日号の Nature ハイライト
原子物理学:心地良いヘリウムのお風呂
量子物理学:量子的手法と古典的手法を組み合わせた計算法
物性物理学:定常的なフロケ–アンドレーエフ状態
工学:タンポポの種子を模したデバイス
物性物理学:超平坦表面の耐酸化性
化学:酵素カスケードによる医薬品候補の生成
生態学:火事抑制によるサバンナの炭素貯蔵の増加はわずかだった
気候科学:大気中に残留するCO2の割合が減っている
神経科学:動く標的を舌で追う
神経科学:卵胞刺激ホルモンと閉経期アルツハイマー病の関連
細胞生物学:細胞の運命を変える代替TCA回路
生化学:あらゆる生物がメタンを作る
コロナウイルス:オミクロン株に対するT細胞交差反応性
コロナウイルス:SARS-CoV-2ワクチンによる交差反応性
免疫学:胎仔–母体のB細胞免疫寛容
分子生物学:細菌で衝突したリボソームを識別する救済機構
分子生物学:DNA修復ATPアーゼMutS2のもう1つの役割
微生物学:グアニジンを窒素源として利用可能にする加水分解酵素
生化学:タンパク質の金属イオン選択性を変える
構造生物学:少数のタンパク質からなる集合の構造を解く