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Cover Story:隠された宝:ライダーの森林調査であらわになったアマゾン川流域における低密度都市の証拠

Nature 606, 7913

Cotoca遺跡のライダー画像。
Cotoca遺跡のライダー画像。 | 拡大する

Credit: H. Prümers / DAI

カサラベの人々は紀元500〜1400年頃にアマゾン川流域の南西部に住んでいたが、この文化については、考古学的遺物が密林に覆われているためあまり理解されていない。今回H Prümersたちは、ボリビアのアマゾン地域でカサラベの新たな集落を発見したことを報告している。彼らは、ライダーを用いて森林を調べ、2か所の大規模集落(面積はそれぞれ100 haを超える)と24か所のより小さな集落を明らかにした。このうち15か所は、以前に存在が確認されていたものである。表紙は、大規模集落の1つであるCotoca遺跡で、複数のマウンド状の盛土(うち1つは高さが20 mを超える)と長く延びた堤道をはっきりと見ることができる。著者たちは、今回の結果は、アマゾン川流域西部における農業を基盤とする低密度都市の初めての証拠であると述べ、この地域の先スペイン期の人口密度が、これまで考えられていたほど低くはなかったと結論している。

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