Nature ハイライト
量子物理学:エンタングルした光量子時計による高感度周波数測定
Nature 609, 7928
量子系と量子状態をセンサーとして用いることで、古典的なデバイスを用いたセンシングの基本的な限界を超えることが可能になる。原理的には、量子センサーをエンタングルさせると、そうした感度がさらに高まると思われるが、この着想の説得力のある実験的な実証はまだほとんど行われていない。今回B Nicholたちは、2つの捕捉イオン原子時計の間のエンタングルメントを操作して、孤立した時計よりも周波数感度を向上させたことを報告している。
2022年9月22日号の Nature ハイライト
量子物理学:エンタングルした光量子時計による高感度周波数測定
材料科学:従来よりも電歪が数桁大きい人工材料
材料科学:動的に再プログラム可能なメタサーフェス
エネルギー科学:焦電材料を用いたエネルギーハーベスティング
化学:窒素からアンモニアへの高効率電解還元
地球科学:フンガトンガ・フンガハアパイ噴火における津波と大気波の生成
進化学:動物と菌類は出現前から違う道を歩んでいた
遺伝学:重症COVID-19におけるDOCK2の役割
神経科学:アストロサイトは位置情報を符号化している
発生生物学:胎仔肝の造血幹細胞と造血前駆細胞
コロナウイルス:コロナウイルスはアポトーシス関連因子をハイジャックする
免疫学:COVID-19によるARDSの患者におけるケトン体代謝異常
生化学:複合体Iの普遍的な共役機構の解明
細胞生物学:リソソーム膜完全性の維持機構
薬理学:脳限定的なmTOR阻害の実現
構造生物学:甲状腺刺激ホルモン受容体の作用機構