Nature ハイライト

地球科学:フンガトンガ・フンガハアパイ噴火における津波と大気波の生成

Nature 609, 7928

2022年1月15日のフンガトンガ・フンガハアパイ噴火では、全球的な津波が引き起こされた。今週号では3報の論文が、この噴火の際に得られた観測データの分析結果を報告している。P Lynettたちは、この噴火の津波が、最初の爆発により生成された水中の空洞の崩壊など、複数の機構によって引き起こされたことを明らかにした。また、R Omiraたちは、広範な地域に広がった津波が音響重力波によって駆動されたことを示している。一方C Wrightたちは、今回の噴火によって、地表から電離層まで達する全球規模の多様な大気波が生成されたことを示すとともに、こうした噴火の痕跡は観測の時代においてこれまで見られたことがないと述べている。

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