Nature ハイライト
地球科学:フンガトンガ・フンガハアパイ噴火における津波と大気波の生成
Nature 609, 7928
2022年1月15日のフンガトンガ・フンガハアパイ噴火では、全球的な津波が引き起こされた。今週号では3報の論文が、この噴火の際に得られた観測データの分析結果を報告している。P Lynettたちは、この噴火の津波が、最初の爆発により生成された水中の空洞の崩壊など、複数の機構によって引き起こされたことを明らかにした。また、R Omiraたちは、広範な地域に広がった津波が音響重力波によって駆動されたことを示している。一方C Wrightたちは、今回の噴火によって、地表から電離層まで達する全球規模の多様な大気波が生成されたことを示すとともに、こうした噴火の痕跡は観測の時代においてこれまで見られたことがないと述べている。
2022年9月22日号の Nature ハイライト
量子物理学:エンタングルした光量子時計による高感度周波数測定
材料科学:従来よりも電歪が数桁大きい人工材料
材料科学:動的に再プログラム可能なメタサーフェス
エネルギー科学:焦電材料を用いたエネルギーハーベスティング
化学:窒素からアンモニアへの高効率電解還元
地球科学:フンガトンガ・フンガハアパイ噴火における津波と大気波の生成
進化学:動物と菌類は出現前から違う道を歩んでいた
遺伝学:重症COVID-19におけるDOCK2の役割
神経科学:アストロサイトは位置情報を符号化している
発生生物学:胎仔肝の造血幹細胞と造血前駆細胞
コロナウイルス:コロナウイルスはアポトーシス関連因子をハイジャックする
免疫学:COVID-19によるARDSの患者におけるケトン体代謝異常
生化学:複合体Iの普遍的な共役機構の解明
細胞生物学:リソソーム膜完全性の維持機構
薬理学:脳限定的なmTOR阻害の実現
構造生物学:甲状腺刺激ホルモン受容体の作用機構