Nature ハイライト
細胞生物学:核小体でのrRNAの成熟を確実に進めるタンパク質
Nature 615, 7952
核小体は、リボソームRNAの産生を制御する核内区画である。核小体に常在するタンパク質のURB1(unhealthy ribosome biogenesis 1)は、この区画の内部機構を統合する因子であることが今回明らかになった。URB1はrRNA前駆体のプロセシングに関わっており、これが失われると、動物で発生異常が引き起こされる。
2023年3月16日号の Nature ハイライト
物性物理学:高温超伝導体の擬ギャップ相のトポロジカルなスピンテクスチャー
フォトニクス:Si3N4フォトニック集積回路と薄膜LiNbO3を組み合わせた高性能レーザー
化学:イオン–分子反応におけるプロトンのトンネリング
化学:酸素を立体中心とする分子
環境科学:湿潤熱帯における森林の炭素吸収量
気候科学:北極海の海氷レジームのシフト
地球化学:マントル深部の高温の溶融とクラトンの形成
地球科学:深発地震の余効変動が示す弱いマントル遷移層底部
生態学:将来的な温暖化の陸生脊椎動物への影響
進化学:幻だったカンブリア紀の苔虫動物
医学研究:神経免疫系を乗っ取って免疫から逃れる
免疫学:抗原間の距離が初回免疫への依存度を決める
代謝:フマル酸ヒドラターゼが果たすマクロファージでの重要な役割
代謝:フマル酸の蓄積で炎症応答が起こる仕組み
生物工学:論理ゲート制御が可能な改良型CAR T細胞
腫瘍生物学:細胞膜ブレブががん細胞を生き延びさせる
細胞生物学:核小体でのrRNAの成熟を確実に進めるタンパク質
構造生物学:マイコバクテリア由来のヒドロゲナーゼHucによる大気中H2酸化の構造基盤