Nature ハイライト
計測学:原子核時計に向けたさらなる一歩
Nature 617, 7962
トリウム229の原子核には、異常に低いエネルギーの励起状態があるため、核状態をレーザーで操作する可能性が開かれる。トリウムのエネルギー準位を利用して、原子核光時計を構築する計画が進められている。トリウム229の物理的性質の大半は測定されているが、それはこれまでビーム内でしか行われていなかった。今回S Kraemerたちは、229ThをCaF2結晶やMgF2結晶に組み込んだ際のこの低エネルギー状態の半減期を測定して、その結果がこれまでの推定値と一致することを見いだしている。これによって、望ましい特性に影響を及ぼさずにトリウムを貯蔵できる可能性が確かめられた。
2023年5月25日号の Nature ハイライト
天文学:対流セルによるAGB星の星周外層
惑星科学:M6型の矮星を周回する地球型系外惑星
計測学:原子核時計に向けたさらなる一歩
光学イメージング:蛍光顕微鏡で実現されたオングストローム分解能
化学:一酸化炭素から酢酸塩への電解還元
気候科学:都市の湿り気に由来する湿潤気候の熱リスクの増加
惑星科学:月の固体内核とマントルの逆転
進化学:肉眼で見える酵母細胞塊の進化
遺伝学:アフリカのヒト集団の複雑な系統関係
遺伝学:重篤なCOVID-19に関連する新たなバリアント
神経科学:皮質間フィードバックの空間構成と機能
神経科学:記憶は混線で強化されるのか
植物科学:イネ科トランスクリプトームの種間比較が明らかにする細胞進化
発生生物学:全能性幹細胞を化学的に誘導する
免疫学:腫瘍細胞は細菌由来のペプチドを提示し、免疫細胞はそれらを認識している
がん:リシン異化の変化はヒストンのクロトニル化を介して腫瘍増殖を促す
がん:がん悪液質に伴う筋萎縮の仕組み
生化学:タンパク質や核酸のコンホメーションの集団的傾向は細胞活動を左右する
構造生物学:スプライシングが進行中のmRNA前駆体のクライオ電子顕微鏡構造